Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

猫図拝見


ジョーンズさんが絶賛の美術展、私も根っからの野次馬であるので、人が「良い、良い」と絶賛すると、とてもじゃないが我慢が出来ぬ。典型的なB層だな。
というわけで、三越前に連休中に行ってきた。

まずは結構な油滴天目やら青磁やらを拝見。
青磁の青が、しっとりと沈むようなのは、素人目にもわかる。当たり前だが、そこらの土産物屋で売っている品物とは大違い。(違ってなきゃ困るけど)

圧倒されつつ、書画の展示へ。
すると、ジョーンズさんご推薦の「桃鳩図」が確かにある。教科書でもおなじみの絵である。
これが実物かあ。。。
意外に小さい、というよりは、なんとなく「実物大」なのかな、と思った。
徽宗皇帝は、それこそ写実に徹しようとしたのかなあ、と。

この美術展は、非常に好評だったようで、急きょくわえられた絵画も展示。
それが、同じ徽宗皇帝による「猫図」である。
個人蔵であるため、最後の3日間だけ出品とのこと。

見て驚いた。
猫の毛の感じが実に見事。私も猫を飼っているからよくわかるが、尻尾だけ色が濃くなる特徴もそのまま。
そして、何よりも目の色である。
うちの猫も色素が薄くて黄色の目をしているが、猫図もまったく同様だ。生き写しの目の色なのである。
黄色い猫の目を、こんなにしっかり描いた画家が北宋最後の皇帝とは。
驚いた。

美術館のあとで、日本橋をぶらぶら散策してみた。
再開発で、いろいろなテナントビルが出来ているが、やっぱりどこか日本橋らしさを残しているのはありがたい。
銀座と同じになっちゃあつまらないからなあ。

おかげで、充実した休日を過ごすことができた。

芸術なんぞには、からっきし縁のない人間ではありますが、たまにはいいもんですなあ。

次は、日本橋に飲みにくるとしよう、と思うのであった(苦笑)