リーマンショックは世界中に衝撃を与え、もちろん日本も大いに影響を受けた。
未だに安倍首相が「リーマン級の出来事がない限りは消費税を上げる」つまり、リーマンショックだけは別格、というくらいである。
当時は麻生さんが首相だったが、なりふり構わない景気対策を行った。
その住宅ローン減税を使って、私は家を購入したので、麻生さんには感謝しているのだ。
まあ、それはそれとして。
未だに安倍首相が「リーマン級の出来事がない限りは消費税を上げる」つまり、リーマンショックだけは別格、というくらいである。
当時は麻生さんが首相だったが、なりふり構わない景気対策を行った。
その住宅ローン減税を使って、私は家を購入したので、麻生さんには感謝しているのだ。
まあ、それはそれとして。
リーマンショックの原因としては、サブプライムローンなどというクズ債権が米国中にお化粧をしてばらまかれまくったからだ、というのは一般的知識として知っている。
しかし、そこで大いに疑問が出てくる。
つまり、みんなが「クズ債権」だと知っていれば、そもそも債権の価格はつかないではないか。
では、その中身がクズだとみんなが知らなかったのか?
金融のプロで、生き馬の目を抜くと言われたリーマンブラザースや、JPモルガン、メリルリンチ、ゴールドマンサックスが?
あるいは、最初から「ババ抜き」をしていたのなら、これらの投資銀行ではなくて、もっと違う人々(早い話が間抜けだ)が損をしそうなものだが。。。
しかし、そこで大いに疑問が出てくる。
つまり、みんなが「クズ債権」だと知っていれば、そもそも債権の価格はつかないではないか。
では、その中身がクズだとみんなが知らなかったのか?
金融のプロで、生き馬の目を抜くと言われたリーマンブラザースや、JPモルガン、メリルリンチ、ゴールドマンサックスが?
あるいは、最初から「ババ抜き」をしていたのなら、これらの投資銀行ではなくて、もっと違う人々(早い話が間抜けだ)が損をしそうなものだが。。。
それで、日本の自称「事情通」は、こういうのだ。
いわく、本当の被害者は、とんでもないユルユルの審査で住宅を買ってしまった米国の貧乏人なのだ、リーマンショックは「ユダヤ金融資本が貧乏人からさらに搾り取った」事件なのだ、というふうに。
いわく、本当の被害者は、とんでもないユルユルの審査で住宅を買ってしまった米国の貧乏人なのだ、リーマンショックは「ユダヤ金融資本が貧乏人からさらに搾り取った」事件なのだ、というふうに。
で、こういう説明は日本人の自称知識人(苦笑)に分かりやすい図式を提供してくれてウケが良い(何か分かった気にさせる)が、実はぜんぜん見当はずれなのだ。
なぜって、まずアメリカの住宅ローンはノンリコースローンなので、日本と違って、住宅を手放したら借金もチャラになる。
その上、サブプライムとしてごちゃごちゃに入っていた債権は、これらの低所得層の住宅ローンの、さらに2番抵当だった。
なんでそんなことになったかというと、上昇する住宅価格を当て込んで2番抵当を打つリバースモーゲージが大量に売られたからだ。
住宅以外のクルマだのショッピングローンを、すべて住宅ローンに「一本化」します、その部分には2番抵当を打ちます、という仕組みである。
もしも支払いが出来なくなったら、住宅を手放せば、すべてのローンがチャラになる、という仕組みだ。
(もちろん、そのローン額よりも住宅価格が上がっていれば、銀行は儲かる)
なぜって、まずアメリカの住宅ローンはノンリコースローンなので、日本と違って、住宅を手放したら借金もチャラになる。
その上、サブプライムとしてごちゃごちゃに入っていた債権は、これらの低所得層の住宅ローンの、さらに2番抵当だった。
なんでそんなことになったかというと、上昇する住宅価格を当て込んで2番抵当を打つリバースモーゲージが大量に売られたからだ。
住宅以外のクルマだのショッピングローンを、すべて住宅ローンに「一本化」します、その部分には2番抵当を打ちます、という仕組みである。
もしも支払いが出来なくなったら、住宅を手放せば、すべてのローンがチャラになる、という仕組みだ。
(もちろん、そのローン額よりも住宅価格が上がっていれば、銀行は儲かる)
著者は、こんな馬鹿げた商品が売られていた背景を、これらのサブプライムをまとめた債権のオプションを空売りしていた男達を取材することによって、逆に明らかにしていく。
言うまでもないが、彼らは債権市場の暴落によって、大儲けした人間たちである。
それが、まったくプロの投資家ではなくて、医者だったりガレージで友人と二人で「ファンド」をでっちあげた男達だったりする。
そういう、ちょっと変わり者の連中が、プロが予想もしなかった「世紀の暴落」を空売りしたわけだ。
言うまでもないが、彼らは債権市場の暴落によって、大儲けした人間たちである。
それが、まったくプロの投資家ではなくて、医者だったりガレージで友人と二人で「ファンド」をでっちあげた男達だったりする。
そういう、ちょっと変わり者の連中が、プロが予想もしなかった「世紀の暴落」を空売りしたわけだ。
評価は☆☆。
金融の専門用語が頻出するから、まったくその分野に疎い人にとっては読みづらいかもしれない。
しかし、用語の意味は、しっかりと翻訳されている。
意味が分かって読み始めると、結末を知っているのに、無類のおもしろさなのだ。
金融の専門用語が頻出するから、まったくその分野に疎い人にとっては読みづらいかもしれない。
しかし、用語の意味は、しっかりと翻訳されている。
意味が分かって読み始めると、結末を知っているのに、無類のおもしろさなのだ。
リーマンショックでウォール街は崩壊してしまった。
そこで勝ち残ったのは、金融のメインストリームからはまったくの門外漢の連中で、しかし「こんなことが続くわけがない」という常識を捨てなかった男たちであった。
申し訳ないが、ユダヤ金融資本も大損をし、ロスチャイルドもロックフェラーも市場を支配していなかった。
大儲けした男たちはフリーメーソンともまったく無縁だった。ただ、誰でも読める新聞やネットの記事を丹念に拾っていただけだ。
世の中は、たぶん、こんなふうに出来ている。
そこで勝ち残ったのは、金融のメインストリームからはまったくの門外漢の連中で、しかし「こんなことが続くわけがない」という常識を捨てなかった男たちであった。
申し訳ないが、ユダヤ金融資本も大損をし、ロスチャイルドもロックフェラーも市場を支配していなかった。
大儲けした男たちはフリーメーソンともまったく無縁だった。ただ、誰でも読める新聞やネットの記事を丹念に拾っていただけだ。
世の中は、たぶん、こんなふうに出来ている。