Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ヤフコメを見ちゃいかんね

ヤフーニュースのコメント欄というものは、ありゃ閉鎖したほうがよいのではないか、と思う。

あのコメントを見ると、将来に暗い気持ちを抱くのである。

 

例のゴーン氏の逃亡劇であるが、フランスのマクロン大統領が安倍首相に対して、何度も処遇の改善を求めたと表明。

それに対して「日産を手に入れたいフランスの陰謀」だとか「日本の司法制度はしっかりしている、余計なことを言うな」などというコメントがかなりの支持を集めている。

嘆息するのみである。

 

たとえば、日本の取り調べには、弁護士の同席ができない。GHQ支配下にある時代はできたのだが、GHQがなくなったら、戦前のシステムに戻ってしまったからである。

では、問題です。

以下の6カ国で、取り調べに弁護士の同席が認められない国は何カ国でしょうか?

問)日、米、英、仏、独、伊

 

回答)1カ国

つまり、日本だけです。

 

弁護士の同席がない状況で取り調べを受けるというのは「被疑者には防御のすべがない」というふうに見られるわけである。

ご存じのように、再逮捕と勾留延長を繰り返して長期拘留する間、弁護士同席なしていくらでも取り調べできるので「人質司法」と言われるのである。

さらに、刑訴法321条で、検面調書は法廷での発言よりも優先して取り扱える、というトンデモ規定がある。被疑者は「ここはいったん認めて、あとで法廷で真実を訴えてやる」と考えても無駄であって、調書のほうを証拠として採用するのである。

 

言うまでもないが、裁判というモノは「検察と被疑者が対等に渡り合う」ことが前提なのである。その上で審議を決する。

日本の制度は検察が強すぎて、裁判になったときは勝負がついている。人権意識の高い欧米からすれば「なんとかしろよ」と言われるわけだ。

ゴーン氏が「北朝鮮や中国のよう」だと表現したのは、このような状況を指す。

世界がどう見ているかを考える良い機会だと思うのですが、実際には「日本はすごい、ちゃんとしている」と感情的な反発をするばかり。

ハッキリ言うが、土人の思考回路である。

これじゃあ、未来は暗いんじゃないか、と思うのである。

 

つまり、ヤフコメなんて、見なきゃいいのだ。

子供もいないし、この国の将来を心配する立場でもない。

そう思っても、つい見てしまう。

そして後悔する。

 

あのコメント欄、ほんとにやめてもらえませんかねえ。