昨日もだが、今朝はそれにも増して強風。荒川の橋の上を走る自転車が、横風にあおられてヨロヨロとしている。春の嵐にしては、ちと早いですが、春一番も吹いたし、そういうことだろうか。
自転車にとって、風は最大の敵である。次の敵は坂道であるが、坂道は状況が読めるので、まだ何とかなる。風は、いきなり吹いたりやんだり、風向きが変わったり渦巻いたりして、どうにもやりにくい。
ところで、飛行機で上空に上がると、1万メートルも上がれば呼吸が困難なので、普通は与圧室か酸素ボンベが必要である。大東亜戦争中の日本の飛行機は、B29が飛ぶ1万メートルになかなか上がれなかったが、上がったとしても呼吸が厳しいので、そう長く滞在はできなかったであろうと思う。すでに与圧キャビンを実用化した米国のすごさよ。ちなみに、墜落したB29の搭乗員の服装を見た日本人は「見ろ、やつらもこんなに軽装ではないか。敵も物資が不足してきているのだ」と考えたらしいが、与圧キャビンだから軽装で済むわけだった。モコモコの飛行服を着こんでいた日本人からすれば、考えられないことだったのだ。これじゃあ勝てるわけないよね。
閑話休題。
そんなに空気が薄くなる1万メートルだが、よく考えれば10㎞なわけだ。自転車で、平坦な道を10㎞移動というのは、私が毎日通勤できる程度に簡単だ。たったそれだけの長さなのだが、地球の大気はその程度の厚みしかないわけである。
地表で風が渦巻くといっても、地球レベルで見れば、大気などは薄皮一枚、それ以下のサランラップ程度。その大気に頼って、我々は生きているわけだ。
で、何が言いたいかというと。
そんな「薄皮」の大気がちと動いて、やれ風が強いの厳しいのと、、、問題にしちゃいかんだろ、ということなのだ。
そんなことを言っても、向かい風はやっぱり厳しいですけどね(汗