Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

維新號

銀座の中華の老舗。一般には、もちかえりの饅頭が有名かと思う。

だけど、このお店で、饅頭買って食べるだけじゃもったいないのだ。

会食で、銀座というよりは新橋に近い新館のほうを予約した。
4名だったためか、2階の個室に案内される。
その後も何度か利用したが、4人で来るとすべて個室だった。

サービスの中国人のお姉さんは、まったく愛想がない。
だけど、こちらは10年前、改革開放がはじまったばかりの大陸にひょいひょい行っていた人間である。かえって、愛想の良い中国人の方が気持ち悪いくらいだ(笑)なんの問題もない。

さて、コース料理だが、ここのコースはお得感のある季節料理のコースがある。
悪くはない。というか、何回か通うと、そっちの方が変化があって良かろうと思う。
しかし、まず手始めに行くなら、必ず1万円以上の定番コースを頼むべきだ。
なぜか?
それは、ずばり「フカヒレの姿煮」である。
1万円以上のコースでは、これがウリになっているのだが、必ず前日より前に予約しなくてはならない。調理時間がないからだ。
じっくり手間をかけて煮込まれたフカヒレのソースの旨さときたら!!
一緒に行った友人は、思わず言ったものだった「しまった、パンを持ってくるんだった!」
そう、パンでさらってスープを食べたい!それぐらい、うまくてたまらんスープなのである。
あとは北京ダックとか、牛肉炒めとか、中華の定番料理がつづく。
最後の蓮饅頭まで、知らない間に完食。
女性でも、まず間違いなく完食だ。食べ終わると、動くのがきついけど(笑)

中華の名店はいろいろある。
だけど、この維新號の料理は、本当にうまいと思う。
さんざん流行のスポットを食べ歩き、接待での同席も多い役員秘書の友人が「どうしても再訪したい」店としてあげたのが、この維新號だった。
それくらい、このフカヒレは衝撃の味である。魔力がある。
もちろん、他の料理もそれぞれおいしい。あのフカヒレのあとで不満なく食べられるわけだから(笑)

過去の経験だが、前日の予約だと、なんとなく味が落ちるのだ。
よって、3日前からの予約をオススメする。
楽しみにして待つのだ。必ず、期待に応えてくれるはずである。

今さら、維新號が、最近注目の店として雑誌に掲載されるようなことはないだろう。
しかし、いつでも、必ず常連さんとおぼしきお客さんがついている。
銀座で長年生き残ってきた老舗の底力をみるべきだと思う。

評価は☆☆。
唯一おしむらくは、ドリンク類のバリエーションのなさ。
ビールといったらキリン、の時代の名残だから仕方ないけど。
ま、それも含めて老舗ということなんだろう。

1回行ってみるべきだと思うし、1回行けば、再訪したくなる店である。
本館、新館、いずれでも問題ない。
新館のほうがきれいだし、予約も取りやすいかな。