Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ウッドストック行最終バス

ウッドストック行最終バス」コリン・デクスター著。

バス停で、若い女の子が、たまたま通りがかった婦人に聞く。
ウッドストック行バスはきますか?」
婦人は答える。
「いや、もう最終は出ちゃったわよ」
二人は相談し、大胆に足を見せた女の子が「大丈夫よ、まかせといて」とヒッチハイクする。
婦人は、二人を見送ったあと、バスに乗ろうとする。それは、ウッドストック行バスだった。
「あら。。。」
でも、まあいいか。婦人は、その後やってきた、自分が乗るべきバスに乗って帰宅する。
翌朝、魅力的な足の女の子はレイプ殺人されて発見された。もう一人の女の子の行方はわからない。

という、魅力的な書き出しで始まる小説。

はっきり言うが、魅力的なのは、この書き出しだけだ。
主役のモース警部は、ずいぶんいろいろな推理を出す。名探偵もどきだ。それが、いちいち筋がとおっており、それゆえ、そのハズレぶりがおかしい、という小説だ。
にやりとする場面はたびたびあるが。

ミステリという小説が、基本的に人生の暇つぶしなので、その意味で言えば忠実である。
しかし、もうちょっとなんとかしようよ。
これじゃ、身も蓋もないじゃないか。ホントに暇つぶし以外の何者でもない。

評価は無印だ。
再読もしないだろうし、シリーズを買うこともない。
一部の、ミステリは読みあきたレベルのマニアには受けるかもしれない。
しかし、私のように、単に「面白い小説」を求めている人間には不向きだ。

この小説、結構売れたシリーズらしい。
ため息をついてしまうのである。