Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

なんじゃこりゃのPSE法。

PSE法に対する批判の高まりを受けて、政府は、楽器・オーディオなどの89年以前の製品に関しては、「ヴィンテージ」として規制を緩和する方針だそうですな。それ以後の製品は、個別の申請によるらしいです。

なんじゃこりゃっ?て思っちまいましたわな。

だって、ですよ。
そもそも、PSE法が施行される理由は「古い家電製品がいつまでも使われると、事故のもとになって危険」だからってことでしたわな。
するってえと、なんですか?よもや「89年以前の製品なら安全」ということには、なりゃしませんか?
へー!!あたしゃ、電気製品ってやつは「新しい方が性能が良くて安全」なんだとばっかり思うておりましたがな。マサカ、古い方を「規制の対象外」として良いなんて、神様仏様でもなかなか気がつく事じゃないと思うんで。
ま、確かに「黄金の80年代」の製品は、コスト度外視で高品質な製品を、まだまだ日本国内の工場が作っていた頃でして、いまだに立派に性能を維持しておりますがね。
だけど、それなら、一番問題があるのは、海外工場でコストダウンしまくりの現行製品っていう理屈になっちまいます!(爆笑)

あ、89年以前の製品なら流通量が少ないから、影響が少ないと言われるそうで。流通量が多いと、問題があるってことですわな。いったい誰に問題があるんですかい?そりゃあ、家電メーカーとかY電気さんとかK電気さんとかBカメラさんとか、には、問題あるかもしれませんです(苦笑)
んでも、89年以前の製品に問題がないのに、以後の「より新しい製品」には問題があるという法律は、もう全然理解のラチ外、なんの理念もありゃしませんがな。

家電リサイクルが行われるようになって、古い家電製品が使われること自体は結構なことですわな。それを「規制緩和」が旗印の小泉内閣で施行しちゃいかんでしょ。また腐れ役人どもの天下り先になるだけでしょうが。それより、安全な家電リサイクルを行う業者が成長し、いい加減な業者が淘汰される仕組みを作るべきのはずでして。じゃないと、姉歯じゃないが、もし事故が起きたときに「PSEマークを貰っていたんだから、行政の責任だ」と開きなおる馬鹿がまた出現するやもしれず。時代に逆行しておりますよう。

こんな法律、たぶん「世界の奇妙な法律全集」があれば、間違いなく載りますよ、ハイ。
日本人として恥ずかしいからやめて欲しいです、ホント。