「恐くないシングルの老後」吉弘紀代子。
40歳を過ぎて独身だと、いよいよ「ずーっと独身のまま終了」という事態も現実のものとなってくるわけだ。これは考えねばならぬのではないか?で、本書に飛びついた。
この本は、だいたい10年前に「結婚しません」と宣言した女性の方々の「その後」を追って、独身人生の老後(もちろん、人生の終焉も含めて)を考えてみよう、という趣旨である。
で、それなりに、参考にさせていただいたが。
で、それなりに、参考にさせていただいたが。
だけど、私としては、ハッキリ言えば「かなり不安が増した」のが結論なんである。
なぜか?
なぜか?
まず、独身の原因が違う。本書に登場する女性方は、ウーマンリブ解放運動だったりフェミニズムだったり、思想的な「確信犯」で独身を選ばれた方々である。(その後、結婚したという方若干をのぞく)。しかし、である。こちとらは、ただの「結婚できない」男である。「結婚しない」のと「結婚できない」のには、かなりの隔たりがあるのである。「我、ことにおいて後悔せず」のごとき、あっぱれな覚悟がある訳がないのだ。ここでまず腰砕けである。
続いて、老後の問題の中核「金」である。
「年老いて はじめて気づく 世の中は 金がすべてと おそかりしなり」などと狂歌を詠んでいる場合ではない。で、この金がある程度準備できている人たちは、一部の幸運な自営業をのぞけば、大企業で終身雇用された人と、公務員(圧倒的多数)である。
ああ、やっぱり公務員。なんといっても公務員。社保庁の例にみらるるごとく、自治労は「自称労働者」であって、実はキチンとホンモノの労働者から旨い汁を吸い上げる方策を確立している。(『自称労働者』が労働者を搾取している、ということ。その原因は、自治労はホンモノのプロレタリアートではないから、と云えば明快に説明可能である)
こちとら、しがない中小企業で転職歴(及び失業者歴)ありまくりの、公務員なんて縁がない世界であって、こちらも絶望。
「年老いて はじめて気づく 世の中は 金がすべてと おそかりしなり」などと狂歌を詠んでいる場合ではない。で、この金がある程度準備できている人たちは、一部の幸運な自営業をのぞけば、大企業で終身雇用された人と、公務員(圧倒的多数)である。
ああ、やっぱり公務員。なんといっても公務員。社保庁の例にみらるるごとく、自治労は「自称労働者」であって、実はキチンとホンモノの労働者から旨い汁を吸い上げる方策を確立している。(『自称労働者』が労働者を搾取している、ということ。その原因は、自治労はホンモノのプロレタリアートではないから、と云えば明快に説明可能である)
こちとら、しがない中小企業で転職歴(及び失業者歴)ありまくりの、公務員なんて縁がない世界であって、こちらも絶望。
評価は☆。世の中の真実を教えてくれたことに感謝する。
昔々、付き合っていた彼女と結婚しようと意図したとき「最期を看取ってもらおう」という考えがあったのである。そうしたら「じゃあ、あたしはその後どうなるのよ!?」と反論された。おかげで、自分の身勝手さに気づいたわけである。とはいえ、もしも結婚を考えるとすると、そのような「もくろみ」は、やっぱり否定できないように思う。ううむ。。。