岸田首相肝いりの「異次元の少子化対策」。まあ、少子化対策が必要なことは間違いないと思いますが、2つの問題があるでしょう。
1、そもそも遅いよ、ほぼ手遅れ
2、カネはどうするの?
ま、1については、もう仕方がないので放っておくとして(苦笑)
2のカネの問題を注視してたわけです。ナニかやろうとすれば、ただちにカネがないのが我が国の現実であります。
そしたら、これよ。
政府、少子化対策の加速プラン発表 財源に社会保険料引き上げ検討 | 毎日新聞
あのねえ。。。
言うまでもないですが、社会保険料というのは給料から差っ引かれるわけで、つまりは「現役世代」からカネをとることになるわけです。つまり、現役世代の「子なし家庭」から「子あり家庭」への所得移転というわけで、実質の独身税+妊活失敗家庭税ということになります。
で、この「独身税」ですが、すでに先例があるのですね。
たしか北欧だったと思うが、少子化に歯止めがかからないので、これをやった。そうしたらどうなったか?独身者の手取りが減ったので、彼らが余計に結婚しなくなり、少子化に拍車がかかった。で、慌てて中止です(苦笑)。
そもそも、少子化対策の中身が間違っている。
育休を推進しようが、教育費を無償化しようが、ほとんど効果はないと思います。
なぜなら「結婚した世帯がつくる子供の数」はずっと変わっていないから。
現在の少子化の原因は、ひとつはすでに少子化が進んでいて、出産可能な女性の人口そのものが減っていること。
もう一つは、出産可能な世代の婚姻率が下がっていることです。
日本人は結婚しないと子供を産まない(フランスのように出産と結婚は別という価値観がない)から、婚姻数を増やさないといけない。では、若い人たちがなぜ結婚しないのか?いろいろあるでしょうが、一番は「カネがないから」でしょう?そのカネをさらに削って少子化対策とか、これいかに?私が思うに、天下の愚策であります。
個々人に価値観は色々あると思いますが、たぶん、大数の法則的には、若い男女にカネと暇を持たせて放り出しておけば、テキトーにくっついて家庭を作るものが多数になると思われる。カネもなく、ブラック職場で暇もなけりゃあ、そりゃ結婚するやつが減る。当然ではないかなあ。
なんでこんなアホな政策が出てくるのか?
そりゃ、現役世代からカネをとらない場合は、老人世代から取ることになる。まあ、消費税とかにすれば、全世帯からとれるわけだが。
しかし、そうすると、圧倒的に老人世代が多いから、反発を買って選挙で負ける。
つまり、選挙で勝ちたい与党は、絶対に老人世代からカネをとることはできないわけだ。
つまり、、、現在の人口構成から考えて、政府には、有効な少子化対策は取れないだろうと思う。
上記にあげた問題点1だ。
もう手遅れなんだと思います・・・