現状維持

ヨソの話なのですが、思いのほか、投票率も上がったようでした。「大阪都構想」の住民投票。
結果は、僅差で反対派が勝ちましたね。

大阪都構想は、大阪維新の「やりたいこと」そのままですので、これが否決された以上、橋下市長が引退するのも当然だと思いますし、おそらく、政党も瓦解してなくなるでしょう。
大阪市民は、つまるところ、現状維持を望んだ、ということですね。

おそらく、少なくともあと１０年は、変革する機会を失ったような気がしますが、まあ、変革しないほうが得策という考えもあります。少なくとも、あと１０年２０年程度の寿命であれば（苦笑）私も反対したと思いますね。自分にメリットがないですから。

ネットをみると、政治を倫理や正義で考える人が多いのに、私は非常に驚いています。
現実の政治の世界は、ようは自分にお金を引っ張ってるかどうかで、決まっています。
（国際政治も、おそらく、似たようなものかもしれないな）
そういう意味で、過半数に届かなかったとはいえ、多くの人々が目先は損な都構想に賛成を投じたことは意外でした。
それだけ、橋下さんはよくやった、ということでしょうな。

反対票を投じた人がテレビのコメントで「まだ説明不十分だから」と言っていたのには笑いました。おいおい、もう７年もやってるんやで。選挙もなんべんもやったやろ。あんた、ずっと寝てたんかいな（笑）

ま、でも、いいんじゃないですかね。
民の声は神の声。これが民主主義の原理原則ですから。

政治の世界では、敗者に与えられるものはゼロです。
橋下さんも子だくさんだし、とっとと弁護士になって、じゃんじゃん稼いだ方がいいですよ。

有能な人が、自らをなげうって政治をやるなんて、それこそ国の損失です。もったいない。
あと２０年は、こんな政治家は出てこないと思いますが、それでいいんです。