岸田内閣の「異次元の少子化対策」。いよいよ、社会保険料に月500円ほど上乗せして財源確保になりそうである。
そもそも、考えてみよう。
消費税に加えて、天引きされる税金や保険料が増える一方で、手取りの収入の将来の不安があるので少子化対策である。それを、今から更に差っ引きますよ、と。
しかも、過去記事で言及したように、社会保険料というのは「現役世代」が負担する。
現役世代とは、子育て世代のことである。まあ、子育て終わり組もいるが、これから結婚出産組もいるのである。こんな世代からカネをとって少子化対策。
すでに少子化の原因ははっきりしていて、婚姻率の低下なのである。結婚したカップルのつくる子供の数はずっと変わっていない。
現役世代を貧乏にすると、さらに結婚する人が減ると思う。そうすると、少子化対策だといって、さらに社会保険料を上げるだろう。すると、手取りが減るから、さらに結婚する人が減るだろう。すると少子化対策が必要なので、さらに社会保険料を上げて(以下ループ)
さて、月500円。
これがスタートなのだ。
高速道路もそうだった。復興支援金もそうだった。
いったん始まった税金は、なにがあっても、二度と、廃止されることはない。500円。それが最初のスタートなのだ。
その積み重ねで、今に至る。