Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ミスターGの季節

梅雨も終わりに向かっているようで、毎日蒸し暑い。

で、今年はじめて、見てしまったのである。あの黒い、ミスターGである。

 

この家を新築で買ったとき、当然ながらミスターGはいなかった。

3年くらいたって出現したのであるが、わが愛猫が若い時期であり、命を全うするミスターGはいなかったのである。猫は、小型肉食獣であり、もっとも俊敏な狩人の末裔である。ミスターGなど、ただの良い玩具でしかない。発見次第になぶり殺し、バラバラ死体で発見されることになっていたのだ。

 

しかしながら、残念ながら、わが愛猫も年老いたのである。13歳では仕方ない。

おまけに、誰かが猫かわいがりするもので、子猫時代の放浪生活の苦難をすっかり忘れ果ててしまい、野生のかけらもなくなった。

昨夜のミスターGの出現に際して、単におびえて腰が砕けているのだった。

仕方がないので、飼い主が老猫に代わって始末した。

 

ミスターGであるが、我が家はすべての窓に網戸があり、きちんと点検している。どこにも隙間はない。なのに、やつらはどこから?と思って調べてみたことがある。

驚くなかれ、ミスターGの侵入経路は、その最大のものは玄関なのだった。

主人が一日の勤めを終えて、夜にようやくガチャっと玄関を開けて帰ってくる。その瞬間に、足元からすばやく侵入するのである。いかにセキュリティ堅固なマンションであろうと、やすやすと突破される道理なのだ。やつらは3億年の歳月を生き抜いてきている。ぽっとでの人間風情のセキュリティなど、笑うべき存在でしかないのだ。おそらく、欧州のNATO本部にも、北米の戦略核指令本部にすら、やつらは生息しておるに違いないのだ。おそるべし。

 

そんなわけで、今日はブ〇ック〇ャップを買って帰った。

これを仕掛けるのが、もっとも有効な対策だという平凡な結論に落ち着いたのである。

猫様も年をとると、こうなってしまうのである。まことに無念である。