昨日は、先般受けたCTの結果を聞きに午後から病院へ行く。
タイミングが悪く、結構待たされたが、そういうのは昭和生まれの私にとっては「大病院あるある」なので、別に気にしない。スマホでニュースを一通りチェックし、あとはのんびりと下手くそな将棋を打ちながら暇をつぶす。まことにスマホとは、便利なものができたもんだと感心する。合間に仕事のメールチェックまでできるのだから、いくら待たされても問題なし。
順番が来て、いよいよ診察室へ。くだんの美人女医に、異常なしの結果を告げられてほっと安堵のため息をつく。
実は、待合室でスマホを持つ手が微妙に汗をかいていたりする。
そもそも、最初に受けた内視鏡検査で、膵臓の嚢胞に異常が、、、という話になり、CTを撮ることになったのだ。いわゆる要精密検査による再検査というやつである。
ここまで緊張するのは訳があって、場所が悪い。今や、ほとんどのがんは早期発見すれば大体なんとかなるのだが、当然例外はあり、膵臓はその中でも四天王最強の座を争うガチの大敵なのである。手術も困難だし抗がん剤も効きが悪くて、予後が悪いので有名なのだ。悪い結果が出たら覚悟をしなければならんと思うと、別に惜しい人材でもない自分とわかっているが、それでも未練だらけだと実感させられるのである。やっぱり自分は人生を楽しみたいのだと実感した。この際、他人の役に立つかどうかはどうでも良い、、、というか、だいたい、自分が役立たずであることは知っているからなあ(苦笑)。
還暦と一言で言うが、一昔前なら、この年齢で亡くなる男は珍しくなかった。いわば、本編が終わった付録の人生である。しかし、最近の女性誌をみると、本体よりも豪華付録で売れている世の中ではないか。この際、流行に乗って、自分の人生も豪華付録つきで生きたい、、、、って、お前はどっかのブランドのポーチなのかというツッコミが来そうではあるな。
ま、歳をとったら、医者には見てもらうものだという知人の言葉がこの際の正解かと思う。どうせこれからアチコチ何かは出てくるわけだし、適切にメンテするのは自分の肉体の乗り手としては義務でしょう、、、ということにしておきますか。