Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

カンチブレーキのチドリを交換する

今朝は早起きして、自転車のカンチブレーキのチドリを交換した。チドリとは、ブレーキケーブルがハンドルから降りてきて、ブレーキの上で左右に分かれる部分の金具である。

チドリ交換2024年7月

今回使ったのは、写真のとおりシマノのZタイプと呼ばれるもので、これを使うと、簡単にワイヤーの角度が90度で保持される。カンチブレーキというのは、ワイヤーが上に引っ張られると、チドリで別れたワイヤーがブレーキのレバーを引っ張り上げて、支点を中心にブレーキレバーがリム方向に押し付けられて効く。力学的に考えると、上に引っ張りあげる力と横に狭まる力の合力が発生する。なので、90度の角度が一番ロスが少ないはず、、、なのである。

実は、このシマノの前には、ダイヤコンペの1242という、クラシックなタイプのものを使っていた。雰囲気はばっちりだし、ワイヤーの角度を好みに調整できる(三角を大きくすると効きが良いので、上に三角の頂点を持ち上げる)のも利点なのだが、古くなるとケーブルを止めているボルトが効かなくなってくる。ワイヤーが微妙に滑るのである。

そのため、特に長距離を走ったあとの下り坂など、ブレーキレバーを握力のなくなった手で必死に握ることになり、どうも疲れる上に危険だった。これはいかん、と思ったわけだ。

 

で、今朝、インナーブレーキケーブルとチドリを両方交換して、ついでにブレーキシューも交換した。

さて、さっそく、そのまま自転車通勤で使ってみると、、、おお!!!これはいい!

今まで「ぐぅ~~~」という感じの利き方だったのが「グンッ」という感じで停止する。素晴らしい。

私のランドナーは、実は後輪はVブレーキで、前輪だけカンチという構成なのだが、カンチというのは「効かない」ブレーキで、下手をすると死んでしまいそうなので、後輪だけVブレーキにしたのだ。前輪のVブレーキは、高速でかけるとジャックナイフになって転倒するから、そのままカンチだったのだが、効きが悪いなと思っていた。

しかし、このチドリにすると、しっかり効く。後輪のVブレーキは「がつん」と効くが、前輪のカンチも「グンッ」と効くようになったので、安心して街乗りできる。

 

難を言えば、見てくれが安っぽいことであるが、雰囲気よりも安全性だ。議論する価値もない話である。もっと、早くこれを使えばよかった。ランドナー愛好者でも「床の間派」という人もいるが、私は徹底して「実走派」なのだ。道具は、つかってナンボ。それで錆びたり傷がついたりするのが勲章だと思っている。

 

ブレーキも良く効くようになったので。あとは、還暦すぎたこのエンジンを、しっかり使って鈍らせないこと。これにつきますなあ。