Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

無派閥総裁選の意味

次の総理を選ぶ自民党総裁選。次々と「オレもわたしも」立候補して、実に9人もいるらしい。さすが自民党、人材豊富、、、、とは思えないので(苦笑)ただ、長期政権が続くと「在庫」が滞留するんだなあ、、、(笑)という印象ですな。

今回は、派閥解消の結果、派閥で順送りの立候補を考えなくて良い「バトルロイヤル」乱戦状態になったので、こんなことになったのでしょう。

 

で、総裁選は、一般党員票50,国会議員票50で争われるわけですが、当然ながら「自民党員」でないと投票できません。で、半可通が「一般国民の人気があっても関係ないので、自民党員に人気の高い高市候補が有利」みたいな解説をするわけです。が、私はこの見解に「そうとも言い切れないぞ」と思っているんです。

 

その理由を説明します。

「一般人に人気があって自民党員に人気がない」石破候補が典型ですが、今まで、国政選挙になると、党本部の指示で激戦区に応援に行っているわけです。これは進次郎氏もそう。こういう人が応援に来ると、それだけで世論調査の支持率が2~3ポイント上がるんですよ。で、石破氏や進次郎氏は「党の共有財産」のように、各派閥の「危ない候補者」に配分されて飛び回っていたんです。毎度、おなじみの光景ですけど、あれは派閥によって分配されてたんです。

そうして、命からがら助かった候補者が、じゃあ「恩返し」で石破さんを支持するか?というと、しなかったわけですよ、今までは。「派閥の支持で、、、誠に申し訳ない」で他の候補を支持する。派閥が党本部を仕切ってますから、ま、それで済んでいたわけです。石破さんを「後ろから鉄砲を撃つ」と批判されてましたが、実は選挙のたびに「忘恩の行為」をくらって黙っていたわけです。そりゃ嫌になりますよ。少なくとも、私だったら「ふざけんな、二度と行かねえぞ」とタンカの一つも切りたくなります(笑)

 

で。ご存知のとおり、今回は派閥解消となった。つまり、たとえば今回、石破さんを支持しなかったら、応援演説は「オレはいかないよ」と言われるかもしれない。「だって、オレを支持してくれなかったよね?」進次郎もそうですね。ズバリいいますが、当落線上の議員にとっては、次の選挙で「誰に応援に来てほしいか」を問われる選挙である、ということなんです。

そうすると。高市さんは確かに岩盤自民支持層には響くけど、選挙で当落線上で争っているときに、来てほしい人なのか?という疑問があるわけです。一般党員票は取れても、国会議員票は伸びないだろうな、という予想が立ちます。

決選投票では、国会議員票のウェイトが大きくなるので、余計にこの傾向が目立つことになるだろうと思うんですね。

 

で、そんな基準で考えると、今回は進次郎が一番かな、と。だって、確実に票の上積みが見込めそうですもん。それでなくても、次の選挙では、首筋の寒い議員がゴロゴロいるわけですからね。まずは生き残ること、それだけを基準に判断する人が増えるだろうと思っております。