Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

烏合の衆を。

小池都知事都民ファーストの会の代表に就任。
自民党の党籍はそのままだそうで、下村都連会長は「自ら辞任を」と言ってます。
それなら除名しちゃえばいいんですが、そうすると相手の思う壺なので、やらないわけですね。
*本日、小池都知事自民党離党しました。おそらく「スルー」するんじゃないか?と思っていた私の読みはハズレました。まだまだですね。。。

それはともかく、なぜこのタイミングで代表就任なのでしょうか?
小池さんが事実上、都民ファーストの代表なのは、誰もが知っています。
ですから、これで支持率が上がるわけがない。
一見「無駄」な動きのように見えます。

ここからは想像ですが、たぶん正式な「代表」という立場がないと、不都合が起きたとしか思えません。
小池さんは、今、恐ろしく多忙です。なので、どうでも良いことに時間を使えません。
また、今や「小池旋風」も終わり、支持率も落ちて自民党の後塵を拝しています。
当然焦りもあるはずで、なおさら、余計なことをするヒマはないのです。
つまり「代表就任がとても大事だった」ということになります。

その理由は何か?
おそらく「寄せ集めの所帯が、言うことを聞かない」からです。
傀儡の野田氏を使ってたんですが、なにしろ民進のオチコボレと素人の集まり。はっきり言えば、有象無象です。この有象無象を率いて、都議選を戦わないといけない。
命令一下で、各候補者がどんどん走ってくれるなら、手間はかかりませんが、たぶん、どうにもなりません。
小池さんの手兵の豊島区議がかけずり回っても、わかったのかわからないのか、ぼーっとしている連中ばかり。
仕方ないので、小池代表体制にして「これは、小池代表の意向だぞ」と言わないと、命令に従わせることができない状況、と読みます。
そう考えると、忖度してくれる官僚は、よほど優秀なのだ、と理解できますね(苦笑)。

そんなわけで、これは、小池陣営がいかに厳しいか、示していると思います。
小池さんは選挙上手という意味では今や日本一だと思いますが、自分が当選するのと、他人を当選させるのはワケが違う。
出来の悪いタマで、なんとか勝てというオニのような状況でしょう(苦笑)。
正直言って、今度は無理筋。

ただし。
自民都連も、複数を勝たせるだけの余力はキツイのではないでしょうか。
大田、世田谷といった大票田の行方次第となりますが、「小池たたき」に成功しても、その票が自民都連に流れ込む動きになるかどうかは、別です。

というわけで。
ズバリ今回の小池さんの戦略は
「引き分けなら、充分」
ということでしょう。この寄せ集め所帯で、引き分けなら、勝ちに等しいじゃないか、と。
そのための陣営引き締め策だと思います。

意外に、公明あたりから、なんとかしてくれと泣きつかれている可能性も高いですしね。
公明は、都議選が最重要選挙です。

自民党にとっても「公明抜き」でどこまでやれるか?大事な試金石といえます。
両陣営が、地味ながら力のこもった総力戦の選挙をみせてくれるはずです。
「選挙マニア」としては、こういう選挙が、一番面白いんですよ(笑)
一応、これでも都民なのに、不謹慎ですかねえ。