先週の週末から右足の甲が痛い。
靴を履くのも痛いので、少し腫れているようだった。
月曜日に、仕事場の近所で、腕の良いと評判の整形外科へ。女医さんだが、大学病院で長く勤務していた人で、かなりの臨床経験があるようだ。
さっそく見てもらうと
「あらら?かなり赤く腫れていますね」
触られると相当痛む。
女医さんは、ニンマリ笑って
「あなたの年齢で、骨折とか、考えられませんよ。尿酸値が高いとか、言われたことないですか?」
あ、やべえと思いつつ
「ええと、、、ひょっとして、まさか痛風とか。。。」
「まあ、調べてみましょう」
痛みがあるうちは検査に適さないそうなので、ボルタレンなる強力な鎮痛薬を
もらった。おそるべし神薬であって、たちまち痛みは消え去って、赤い腫れもとれてしまった。
そこで、改めて血液検査をし、本日ご託宣をいただいたわけだ。
で。結果である。
「うーん。尿酸値が7.1なんですよ。7以上なら高いと言えるんですが、はっきり言えば、これは微妙ですね」
経験豊富なこの医者によると、尿酸値が8以上は当たり前、9だの10だのといった猛者連中が平気な顔で「尿酸値?ああ、高いけど、特に何もしてないっす」と爽やかに言ってのけるそうだ。そら痛むだろ。
しかし、7.1は、厳しい先生なら言うだろうが、ただちに服薬しなけりゃならないレベルではない、というのである。
今年の健康診断はどうだったか?というのでデータを持参したのだが、やっぱり7.1である。昨年も同様。
「うーん、これはねえ。お酒、食事に少し気をつけて、くらいのものでしょう。薬は出しません」
いったん薬を飲みだすと、ずっと飲み続ける生活になる。そうする価値があるのか?というのである。
「たしかに痛風症状ではあるけど、これはむしろ、あなたの体質です。大酒はやめましょう、、、くらいですかね。薬は出しません。もし、また痛くなったらいらっしゃい」
かくて、診察終了となった。
尿酸値がたいへん高い、というわけでもないのに、痛風様の症状を起こす人がいるらしく、それだという話なのである。
その都度、痛みを押さえれば、それで良いでしょうという結論だった。
優秀な女医さんのおかげで、痛みはまったくなくなった。
自分は晩酌をするのだが、ビールは控えることにした。
それでも、痛風様の薬を飲みながら酒を飲むという情けない有様は演じなくて済む。
まあ、何につけても適当に、ムリはしないのが一番ということのようですなあ。
「