Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

古傷が痛む

寒くなると、古傷が痛むと巷間ではよく聞く。そんなものかと思っていたが、この年齢になると、実感するようになった。

 

今からおよそ20年前のことですが、左膝の靭帯を思いきり伸ばして傷つけたことがある。自転車(当時の激安ママチャリ)で坂を上がっていて、立ちこぎ中に突然チェーンが外れたのである。伸び切った左膝から激痛が走り、しばらくびっこをひいた。

以後、左膝に力が入らなくなってしまったが、まあ、日常生活を送るぶんにはさほどの不自由がなかった。

 

ところがである。先日の落車で、脇腹とともに左膝を打ったのだが、それから左膝の痛みがとれなかった。

脇腹の打撲は日々回復しているのだが、左膝は体重をかけると、膝の中というか、少し上側に嫌な痛みが出る。ずっとびっこを引いている有様になった。

 

困って、例の不思議な力を持つK先生にお願いした。

K先生は「あらっらー!!痛そう!!」とつぶやくと、さっそく治療にかかる。

K先生は、治療に掛かる前にまず不動明王様にお祈りする。それをされると、こっちも背中がゾクゾクする。

K先生は、相手の痛みとか原因とかが、触るだけでわかってしまう。

まず脇腹を、、、、うわっ、熱い!

不思議なことに患部をピタリと触って、そこが燃えるように熱い。その熱さが体内にどんどん充満していっぱいになる。今まで経験したことのない不思議な感覚である。

で、痛みは軽くなり、翌日にはコルセットがとれしまい、寝返りも打てるようになる。それまでは、脇腹の打撲が痛くて、寝返りもできなかった。

 

左膝は、足の裏側から触って、なにやら筋肉が勝手に動く。なんだこれは、である。突っ張っていた硬い筋肉が柔らかくなる。「へんなふうにロックがかかってた」とK先生はおっしゃるが、まあ、そんな感じである。

施術後、びっこを引くほどの激痛は消えている。

しかしである。やっぱり、完全とはいかないのである。体重をかけると、わずかだけど、痛みがでる。その痛みが怖くて、やっぱり歩き方が変になる。

K先生に勧められたとおり、ゆっくり風呂につかって膝を温めると、まったく痛みはない。

しかし、今の季節は寒いのだ。そうすると、もとに戻ってしまう。

 

「寒くなると古傷が痛む」を実感している。

仕方がない。

これが歳を取るということなんだろうな、と実感している。