とてつもない暑さの中、いよいよtokyo2020が1年遅れで開幕しそうですね。
こんな暑さの中で運動会とか、正気なのか?と都民としては思うわけですけれども、もう決定していることで、粛々と進むのであります。
まるで壊れたレコードプレイヤー(古いなあ。。。)のように「安全安心の大会」を繰り返す政府にすっかり嫌気がさし「オリンピックなんざ、知ったことか」と思っている人は多数でありましょう。
しかし、ですね。
ご安心ください。
大会が始まれば、すっかり五輪に釘付け、毎日「感動をありがとう」でございます。
間違いありません。
なんといっても、大会は電通様が仕切っておるのです。
メディアにとって電通様がなくては、スポンサーというものが確保できません。偉そうなことを言ったって、明日から女房子供を露頭に迷わせるのを覚悟して五輪批判を続けるのは無理であります。
かくして、テレビは昨日までの論調なぞはすっかり忘れて、連日、選手の活躍を声を枯らして実況、熱戦を伝えることになっております。
もちろん「大会に賛同できなくても、選手を応援することとは別だ」という、冷静に考えるとワケがわからないエクスキューズもしっかりあります。安全、安心なのです。
世界中を探しても、日本人ほど五輪が好きな国民はいないそうであります。お隣はノーベル賞が大のお気に入りのようですが(その割にもらえないですなあ)日本人は五輪。
メダルを誰がとった、といって熱狂するのは間違い有りません。
そして、天下の電通様は、その類まれな調査能力とコンテンツ力を生かして、メダルをとった人物がいかに困難を乗り越えたかを切々と語る、感動のルポをすっかり準備してあります。
「日本人がどこに弱いか、ツボがどこにあるか」をウン十年、研究してきた電通なめんな。
そのVを見れば、日本人なら誰しも感動で滂沱の涙を流す、というふうになっております。ええ、逆らえるはずもございません。
かくして、感動の準備は万端です。
五輪が終わった頃には「この困難の中、よくぞ開催した!感動をありがとう」というふうになる、、、ちゃんとシナリオができていますので、どうぞご安心ください。
それでは、皆様、しっかりと感動の用意をお願いいたします。
「感動よーい!」