猫という生き物は草を食べる。
実は、犬も同様に草を食べるので、文字通り「道草を食う」のである。もっとも、外の草には、どんな寄生虫がくっついているかわからないので、あまり推奨はできない。
猫が草を食べるのは、毛玉を吐くためらしい。猫が毛づくろいをするとき、当然ながら毛を飲み込んでしまう。その毛は胃袋にたまるので、健康のためによろしくない。
それを草をたべることで、胃壁を刺激して吐き出す。まるい毛玉をゲッと吐くのだが(最初に見たときは病気かと思ってびっくりした)健康を保つため必要な行為である。
その猫草を、私は家庭内で栽培している。
ペットショップに行くと「猫草のタネ」なるものを売っているのだ。私が買っているのは、燕麦のタネらしい。
寒さに強いので、一応、冬でも発芽する。しかし、なかなか伸びない。
それが、暖かくなると、勢いよく伸びる。
愛猫は、ベランダに置かれた猫草の鉢を思い切り楽しむことができるというわけである。
猫草が繁茂で、これから夏に向かうことを知るのですな。
これが伸びなくなってくると、寒い冬が始まる。
これからしばらく、思う存分、愛猫には猫草を楽しんでもらうことになる。
掃除がたいへんなのですが、ま、それもすっかり慣れましたねえ。