Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

少しづつ整理をはじめる

還暦を迎えるので、、、というわけでもないが、自作スピーカーなど引っ張り出したついでに、クローゼットの中にしまい込んでいた不用品を整理しはじめる。

仕事関係では、主にLANケーブルやスイッチなどのネットワーク小物類、それに書類。書類では、かつていろいろ持ち込まれた新規事業関連のものが多い。それとNPO法人の理事をしていたことがあるので、その関連の資料など。

もう携わることもないであろうから、どんどん始末する。

 

中に、福島原発事故後にボランティアでやっていた小水力関連の資料もあった。

栃木県や長野県、さらには岐阜の姉川まで河川の実地調査に行った。かなり日本の小水力に関しては詳しくなったと思う。

衝撃だったのは、日本の国産水力発電機と海外製の発電機との性能の違いであった。圧倒的に国産の性能が劣っていた。日本では、黒部以来、大型水力発電所の新設がない。原発にシフトしたためでもある。よって、技術はそこで進歩をやめた。

海外では、東欧を中心にチェルノブイリ以来、必死で技術開発を行い、どんな小さな流れでも(景観を犠牲にしてまでも)活用するようになった。

単なる発電機といっても、そのプロペラは3次元ルーターで削り出されたもので、実は流量に応じて油圧でブレードの角度が変わるようになっている。これによって、流量が変化しても一定の発電量をキープするのである。国産も無論同じ構造なのであるが、経験値が違うから、トータルの発電能力が段違いである。

日本のウヨクは江戸時代に至っても水車の製造能力がなかった朝鮮を馬鹿にするが、今の日本は同様であることを知っているだろうか?作らなければ技術は止まる。海外生産で「設計は日本で」などとよく言うが、あれは駄目に相違ない。実際の生産現場のフィードバックがないものづくりは行き詰まる。パチモノの安物でも作り続けた支那のほうが、今や技術でも圧倒しつつある。現場で汗をかいたものが勝つ、技術の世界は正直なのである。

 

言いたいことは山ほどあるのだが、私の時代は過ぎた。少水力関連の貴重な資料だけを、少し手元に残したが、これも未練であろう。

これから年々、さらに整理をすることになるだろう。最後には、何も持ってはいけないんだからね。