Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

メディアの基礎的素養について

隣国から強烈クレームがついている処理水問題ですが、国内では幸いに冷静な受け止め方をしている人が多いと感じております。

例のフクイチの「おもらし」なんですが、ALPSで二重三重に処理済の水なので、残っているのはトリチウムくらい。トリチウムは海水の中にもともと溶けこんでいるものなので、充分に希釈すれば問題ないだろうということですね。

ALPSで処理できないのは、トリチウムが普通の水と化学的にほぼ変わらないからで、化学的に変わらないものは化学的に除去できないという当然の話になってます。

で、普通の水と化学的に変わらないものが激しい毒性があるはずもないので、まあ、自然放射能と見分けがつかない程度に薄めてしまえば大丈夫でしょうという話ですね。

このへんは、IAEAも認めていることです。

 

ところが、一部のメディアに「処理水ではなく汚染水だ」とどっかの国と同じ主張をするジャーナリストと称する人物がいるので、話がややこしくなるんですね。

こういう人物が、実はどこかの国から袖の下をもらって発言している、、、とは限らないわけで、御本人は善意と正義感に溢れている場合もあるんだと思います。

そこで思い出した話なのですが。

私が新卒時代に勤務していたコンサル会社で、飲み会での雑談ですが、ある早大卒(法)のやつが「数学ですごく感動した話」をしだした。それが、誰でも高校の数1で習う2次方程式を図形にしたものだった。は?と思ったのですが、その彼の感動を唖然として聞いているのは都立大、横国千葉大といった国公立勢でした。私は滑り止めに地元の駅弁を受けましたので共通一次までやってますから、そのへんは知っている。

(このときは東大、東工大はいなかった)

何を言いたいかというと、その早大卒(その話で素直に感動している慶応や上智も)のやつは地方ですけど進学校で早くから私立文系で、つまりは「まともに数学をやってない」なぜなら、受験科目にないからなんですね。

アタマの出来がそう違わない連中同士で争う場合には、無駄を省いて集中したやつが勝つわけなので、高校ですでに私立文(結構難関)を狙う場合は、さっさと数学も化学も捨てて、英語と社会科に集中するわけですよ。もともと中学で数学が嫌だという連中が最初からそういうコースに入るので、、、まあ、辛口教授のいう「ド文」が出来上がるのですが、ほんとうに驚異的に理数系の知識がない。「中学数学が苦手」で止まっているわけだから、そりゃ当然なんですね。

で、そういう人がそのまま早稲田に行ってマスコミ、ジャーナリストになると、、、、善意に溢れているけど、結構なトンデモさんができてしまう。

 

ある程度の難易度レベルの大学なら、文系でも基礎的な数学、それが無理なら化学でも生物でもいいから、受験科目に入れるべきじゃないかなあと思ったりします。

ちなみに、化学と生物のモル計算の手法が違うのは伝統的なものだと聞いたことがあるんですが、生物のやり方のほうが早く簡単に計算できました。高校時代の思い出なので、最近の事情はわかりませんけどね。