昨日のニュースですが、オドロキましたね。
米リバモア研究所で、初めて投入エネルギー以上のエネルギーが発生したレーザー核融合を確認した、とのこと。
これは、画期的であります。
核融合は太陽で起きている反応なわけですが、重水素、三重水素の核融合でヘリウムに変わる過程でエネルギーを発生する原理だったと思います。
実現すれば「地上の太陽」ですし、核分裂と違ってややこしい副生成物を出さないので、被爆の問題もセーフ。重水だのトリチウム(今、フクシマの汚染水で問題になってますが)は海水にいくらでも含まれているので、原料もほぼ無尽蔵。あと50年くらいで尽きてしまうウランとは大違い、というわけで、まさに「夢のエネルギー」なわけです。
それだけに実用化が難しく、今までは核融合反応が観測されても、そのために使った電力エネルギーを下回るエネルギーしか得られなかった。エネルギー的にマイナス勘定だったので、とてもエネルギー源にはならない。ほんとの夢物語と揶揄されておりました。
それが、初めてエネルギー収支的にプラスに転じたというのですから、これは大ニュースなわけです。
実用化すれば、人類のエネルギー問題が解決することを意味するわけですから!
もっとも、実用化までに道のりはまだまだ長く、核融合の反応を継続的に閉じ込めて起こさないといけないわけです。とはいえ、技術的な見通しが零ではないので、おそらく、時間の問題で実現できる。まあ、数十年といったところか。
それでも、石油が枯渇する前に間に合いそうな感じになってきた。素晴らしい。
で、そうなると。
今まで、さんざん原発で発生してきた副産物、つまり核廃棄物がほんとに厄介者になりそう。核融合ができるなら、高速増殖炉なんていらんでしょ。危ないだけ。
となると、核廃棄物は永遠の厄介者として残り続けるわけで。
まあ、それも人類史のひとつ、ということで諦めるしかないんでしょうけどね。
いつもの疑問ですが。
フクシマの原子炉内の燃料、取り出したところで、いったいどこに持っていくつもりなんでしょうか?どこにも捨てる場所はないのにね(汗)。
「取り出します詐欺」をしばらく続けて、えんえんと先送り、、、しかないでしょうね。。。