Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

第二次岸田改造内閣の顔ぶれ

岸田さんが第二次の内閣改造を実施。このタイミングでの内閣改造は、つまりは選挙内閣であり、この顔ぶれで解散総選挙に打って出て政権の求心力を高める、、、のが常道です。

しかし、、、これで、本当に解散できるの?と疑問に思う次第ですね。

 

まず、注目の女性登用であるが、まず党四役でドリル小渕女史を選対委員長へ。実は、党三役というときには選対委員長は入らないくらいで、つまりは幹事長の補佐ポジションなわけですが、その幹事長が茂木氏。で、ドリル女史も茂木派。つまり、選挙は茂木派で仕切るわけですが、これは牽制でしょうね。岸田さんがもし負けたら、責任は茂木さんもかぶることになる。茂木さんはポスト岸田の一番手もある人ですから、これは抱きつき作戦ですね。で、茂木派はもとは小渕派で、つまりドリル小渕女史はかつてのボスの愛娘ですから、茂木さんも派閥内でちょいと遠慮があるわけです。二重に縛ったわけでしょう。

 

外務大臣が女性登用の上川さん。この人、オウムの首切り執行役で名を馳せた人ですが、もともと総務、法務畑の人ですからね。優等生タイプで、言われたことは熱心にやる人ですが、いわゆるサムライ的な視野と判断力はない。学校の先生みたいなもの。で、その人が外務ということは、とりあえず外務省の振り付け通り踊ってくれれば良いということ。もうひとつは、親韓派なので、そっちとよろしくやれという意味でしょう。このへんは、ユン大統領に配慮したかと。

 

もっとも注目したのはデジタル大臣。色々と問題があるポジションで、国民の目にも見えやすく、難所のポストです。で、結論は河野太郎の続投。これねえ、つまりは、渦中の栗を拾う人も、拾えそうな器量のある人もいなかった、ということでしょう。

それだけ人材がいない。まあ、批判もそのまま河野太郎に火の粉を被ってもらおう、ということなんですが、寂しい話ですな。岸田さんのために、オレが泥をかぶってやろうと思う人はいなかった、という意味でしょう。

かくして、サプライズも何もなく、単に派閥均衡人事をして、何も目玉がないので「女性比率を上げる」をキャッチフレーズにした。苦衷を察する次第ですなあ。

 

で、こんな布陣で、果たして支持率が上がって解散できるのか?

どうも、怪しい気がします。

ただ、このまま解散できなくても、来年の9月は自民党総裁選の期限になる。伝家の宝刀を抜く力がなくて総裁選になれば、これは厳しくなるだろうと思います。岸田さんは、改造内閣の評価による支持率のアップを祈るような思いで見つめることになります。さて、どうなりますかねえ。