Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

狐と狸

北の将軍様とロシアのプーさんが会談するらしい。北の将軍様に武器弾薬の補給をプーさんが頼む、という図式なのではないかと報道されている。

なんだかなあ、と思うのである。

 

ウクライナ戦争では多数の戦場ジャーナリストが入り込んで取材しているのであるが、すでに北朝鮮製の弾薬は使用が確認されている。おそらく、闇で流しているのであろう。で、この弾薬ですが、質が悪くて不発が多いというので、ロシア兵が文句を言っている、というオチまでついていた(笑)まあ、他の製品の品質が悪いのに弾薬だけ例外的に高性能のはずがないであろうから、頷ける話である。

 

北のGDPは、なんと我が国の鳥取県なみという世界最貧国に近いレベルであり、そのレベルで果たしてプーさんが求めるだけの弾薬の大量生産ができるとは思えない。はっきり言えば、自国の軍隊の弾薬でさえ充足しているかどうか、あやしいものである。なので、北は核なのだ。通常戦力では話にならないので、核をつくったほうが安上がりであり、経済制裁ももともと貧乏なので関係ないという「失うものはない作戦」なのである。おそるべし、北の将軍様

ロシアと仲良くして得られるものは石油と穀物というわけで、それが手に入るなら良いし、もしも米国が「プーさんと付き合うのをやめれば、制裁を解除してやるぞ」と言い出せば、それでも良い。北の将軍様としては、どっちに転んでも損はないという判断である。あとはいかにプーさんに高く売りつけるか、であろう。

で、肝心の弾薬は屁の突っ張り程度の量を提供するのがせいぜいであろう。

 

こんな事情はプーさんもわかっている。わかっているから、思い切り恩に着せて石油と穀物の提供を約束するだろうし、同時に「もしも裏切ったら、どうなるか知らんぞ」と脅すであろう。屁の突っ張りでも、ないよりはマシである。ただ、北も核を持っているので、あんまり脅しすぎて怒らせるのも得策ではなく、やんわりと釘を刺すくらいにするかどうか、悩んでいるだろう。

 

まさに、狐と狸の化かし合い。

ま、いちいち大騒ぎするほどのこともあるまい、と思っているのです。