俳優の香川照之さんが、銀座のクラブのホステスの女の子のお触りをやらかして週刊誌ネタになり、テレビ番組で謝罪したようである。
これを見て、時代だなあと思った。
昭和の時代に、クラブに飲みに行ってホステスの女の子をお触り、なんてのは「フツー」だった気がするのだ。もちろん、店からは「ちょっと困ったお客さん」扱いにはなるわけですが(お店によっては、こわいオニイサンが出てきたりする)しかし、芸能人が週刊誌ネタになるようなことはなかったと思う。
たとえは悪いが、ホステスの女の子というのは「プロ」ではないけど「水商売の女」というカテゴリで、境界線上的な扱いもあった。
特に芸能人などという「ヤクザな商売(ヤクザがケツモチをしている、あぶくのような商売)」の人は水商売と似たようなカテゴリであって、そこらで少々おいたをしても
「やっちゃったワケじゃあるまいし」という変な理由で多めに見られることもあったように思う。
今や、時代は令和になった。
銀座のクラブの女の子も、素人だかプロだかよくわからん人がたくさんいて、ケツ持ちのヤクザも暴対法で消えた。素人さんのホステスを昔の感覚のままのオヤジが触って、こわいオニイサンも出てこない。行き着く先は週刊誌ネタか、はたまたケーサツか、というオチになる時代だと思うのである。
思い出したのですが、上場していた時代の会社で、ある部の部長が新卒の女の子に手を出した。その部長はもちろん既婚者である。で、女の子の親が会社に怒鳴り込んできた。社長に会わせろという。大事な娘を預けていたのに、よりによって直属上司が手を出すとはどういうことだ、一言文句を言わせろというのである。
で、実際に社長は親御さんに会って(社長もそれなりの人物だったなあ)お詫びをし、その部長を降格させた事件があった。
こんなのは、今だったらセクハラ事件でしょう。当時だって、さすがにアウトだった。
俳優の香川さんに関していえば、時代が違うよ、ということか。
ま、それにしても、銀座のクラブでやるには品がなかったと思う。
これが六本木だったらどうだったか?などと考えてしまう。
その思考がすでにオヤジなんでしょうねえ。