今月になり、気がついた。去年もそうだったのが、この時期になると、オフィス内の人数が目に見えて減るのだ。
昨年もそうだった。
オフィス内の共有スペースに、座ったりお茶を飲みに来たりする(無料の給茶機があるので)人の数が減って、午前中など、ほぼ誰もいなくなっている。
4月に起業した人たちが、ちょうど半年を過ぎて(とりあえず半年の契約をする人が多いのだろう)抜け落ちていくのである。
日本では、起業して1年で半分の事業所が消えて、3年後に生き残るのは1割と俗に言われる。体感として、そんなものだろうと思う。
これが現実である。
それでも、意欲のある人は起業に臨むわけである。
世の中全体の経済がどんなに悪くても、その中で成功を収める人は確実にいる。自分は、その成功者になれると若者は確信している。
あるいは、そこそこ経験をつんだビジネスマンが、一念発起し、今までの人脈もあるし業界も知っているから、、、とスタートすることもある。
言うまでもないけど、まず、ほとんどの人が茨の道で生き残れないのである。
そして、生き残ってきた人も、気がついてみたら「当初考えていたのとは、全然別の事業をやっていた」なんてケースも、当たり前にある。
そういう冷酷で見通しのきかないところが、実は資本主義を根っこで動かしている活力だったりする。
私のちっぽけなビジネスなんて、いつ終わるかわからないわけですけど、今年もまだこうして残れている。顧客には、感謝しかない。