Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

山菜三昧の暮らし

実家に帰省して、山菜三昧の日々を送ってきた。

私の実家は中国地方の寒村である。両親も歳をとったので、すでに田んぼはつくれない。わずかばかりの畑をつくっている。
祖父が植林をした山も、山歩きに慣れていない私などではどうしようもない。あっというまに迷子になる。それに、今、杉を切り出しても赤字が出るばかりで、どうしようもないというのが本当のところだ。
だから、石ころだらけの小さな畑で、芋やカボチャを植える手伝いをしてきた。
雑草が繁茂しはじめているので、草取りも大変である。
だけど、不思議なことに、この石ころだらけの畑でできる野菜はすこぶる旨いのだな。

山の上のほうの畑は、もう作るのが大変で放置してある。そこに行くと、、、おお、今年もあった!
毎年、決まったところに出るのだ(^^)
山ウド。ワラビ。コゴミ。フキ。タラの芽。大漁である。
どうやら、我が家が耕作を辞めてから場所がばれたとみえて、既に摘まれたあとがある。(こりゃ仕方がないのだ)しかし、それでも、私たち一家が腹一杯食べて余るほど、まだまだ山菜が生えているのだ。

初夏の時期は、ちょうど畑の野菜がない。しかし、山菜がそのかわりに沢山とれる。
天ぷら、おひたし、ゴマ和え。
いやー、美味い!おかげで日本酒(もちろん地酒)の美味いこと(笑)
山ウドなんて、クセがあって苦手な人が多いと思うが、取れたては全然違うのだなぁ。みずみずしくて薫りが鮮烈。これでイッパイ、たまりませんぞ(笑)

素晴らしいじゃないか、我が国土は。山があり、水があり、緑がある。だいたい、中緯度でかつ砂漠化しないで土と水がある国って、全世界で見ても珍しいんですよ。

耕作していない畑には、鹿のフンがコロコロ。最近増えているそうだ。オオカミが絶滅してしまった上に、我が家のような高齢化による耕作放棄地が増えているのが原因だという。ウサギもいるし。ま、先方も生きているわけで、こりゃ当然。

村の人に聞いたら、最近は都会から大きな4WD車で入ってきて、イワナを根こそぎ捕ってしまうものがいるそうだ。「余所者はいけんわ。みんな捕ってしまったら、もうおらんようになるが」と古老は嘆く。

山の自然を楽しみたいと思うのは、みんな同じだと思う。
だけど、楽しむときは、おのずとルールがあるようにも思うのだけど。
「うるさい、お前はオマワリか。関係ないだろうが」
といって、イワナやヤマメを全部捕ってしまう人。最近では、ため池にブラックバスなどという化け物魚を放す者まで居るらしい。

関係なくない。同じ日本人じゃないか。
日本の国土を大切にしておくれ、と思うのだ。