Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

ヤブツバキ


自転車で、ふらふらとそこらの灌木を見るのが好きである。もちろん、徒歩の場合も多いのだが、休日に電車に乗るのが嫌いというひねくれた性格ゆえ、自転車を愛用しているのだ。
もっとも、今の季節は日が暮れるのも早いので、あまり遠くには行かない。日が暮れたら輪行、という手も考えないわけではないのだが、自転車袋を抱えて休日の夜に電車に乗っている自分を考えるのがイヤなのである。
で、日が暮れる前に帰宅して、あとは酒でも飲もうなんて目論見となると、いよいよ行動半径は狭くなってしまうのだった。

というわけで、あまりサイクリストが行かないような、かつ自動車が少ない道を選んで、ノンビリと流す。ポタリング、といえば聞こえはいいのだが、はたで見ていたら気味の悪い中年おやじであろうと思うな。
でも、ひっそりと忘れられたような公園など、なかなか趣のあるものである。

今の季節は花が少ない。冬だからねえ。
そんな中で、一番目につくのがヤブツバキの赤い花である。
子供の頃から、近所の里山でもよく見かけたもので、周りは雪が降っているのに、そこだけが見事に赤いのだ。非常に印象的な光景だった。
東京でも、あちこちに、ヤブツバキの花は咲いている。よく首が落ちる、などと言われるけど、実際の花は美しいものである。芳香もよい。

しばらくしたら、今度は白寒梅が咲いているのも見つけた。

週末ごとに寒い日がつづき、雪まで降っているので、ついつい出不精になってしまったが、春はちゃんと近づいているようである。
日もだんだんと延びて、自転車の楽しい季節が、もうじきやってくる。

ヤブツバキの花が咲けば、春はもう近い。もう少しの辛抱である。