Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

甲斐がない

民主党も、どうやら貧乏くじを引かされたのは前原国交大臣のようである。
ダムに道路、おまけにJAL。もうてんやわんや。
早くも「あれはKYではないか」という観測までとんでいるのだが、KYというのは結果が良ければ「信念の人」であり、ダメなら「KY」なので、まあ世間なんて気にする必要はないということだ。
空気読める人というのも、付和雷同の軽い人間、吹けば飛ぶような小市民根性、ただのポピュリスト、風見鶏などと言えば言えるのである。
政治家にお笑い芸人の資質を求めること自体が馬鹿げている。だから首相になって欲しい人のトップがビートたけしになってしまう。ああ、情けない。

ま。それはともかくとして。
JALについて思うのだが、あんなものはとっとと法的整理をしてしまえば良いのである。もちろん、法的整理をすると、直撃弾を食った銀行はたまらないわけだが、考えてもみてもらいたい。さんざんバブルで踊った後始末を、国民の税金でやって、あげくにカスのような金利で利ざやを儲けさせ、しかも損失処理については税を課さないことで、二重三重に国民に負担を強いてきたのである。JAL直撃弾くらいガマンすべきだ。
頭取以下、給料をちょいと削ればいくらでもどうにかなるはずである。もともと高給なのだ。その他の産業の水準からみれば、大したことはないはずだ。大赤字のくせに給与水準だけは高いマスコミなんぞを見習う必要はない。

そもそも、ナショナルフラッグなどというものが必要なのだろうか、と思う。
1985年の法人テヘラン脱出に際して、労組が「危険だから」という理由で運航せず、トルコ航空に助けてもらった話は有名だ。JALは日本人を見捨てる航空会社である。日の丸をつける資格なんてないので、そのJALを日本人が助けなきゃならん理由もないでしょう。
国内路線のほとんどが赤字で、そりゃ自民党が飛行場を作りすぎた為だという話があるけど、そもそも国際線で勝てないので運航先を国内にシフトしてきただけじゃないか。おまけに乱立した労組が言いたい放題で、バカ高い企業年金を抱えているし。
国際も国内も儲からないのだから、今の体質じゃダメなので、一度ご破算にしちゃって、身軽にしてやり直したほうがいい。国民感情の上でも経営的にも成り立たないので、とっととつぶすべきだ。そのときのために法律はあるのである。資本主義の本質はゲームであって、だからゲームオーバーすることもある、そのための法律なのだ。
JALがなくなろうと、ゲームが終わっただけで人は生きる。またゲームを始めればいい。違うゲームをしたっていい。この世の終わりじゃないんだから。

だいたい、国旗を加工して党旗をお作りになった政権が、ナショナルフラッグを救済するほどおかしな話もないじゃないか。
さては、得意の切り裂きをする、分割売却という作戦かもしれんが(苦笑)

儲からないというのは、甲斐性がないという。血税で助けろと言われるけど、そんなことをしたって国民にはちっとも良いことなんかない。
つまり、助ける甲斐がないのである。

甲斐性もなけりゃ甲斐もない、とっとと見切りをつけるにしくはないと思うのだがなあ。見切り千両だと思います。