Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

MD終焉

ソニーが最後のMDステレオの生産を中止したそうである。
ipod以降、すっかり固体メモリでのダウンロード再生が主流になってしまった。
今さら、磁気媒体でもないんでしょうなあ。

私は、CDもだが、MDデビューはさらに遅かった。
カセットテープに相当未練をもっていたからである。
それでも、我が家のLPレコードの音楽を試聴したい知人が増えてきて、仕方なくMDデッキを買った。
それが思い出すと、たぶん10年前くらいか。
使ってみると、MDの音は、まさに雑音もなく、音域も広いように思った、、、が、なんとなく「薄い」感じがした。
表面づらは、とても巧みにコピーできているのだが、なんか違うのである。
で、そのまま、カセットデッキも使うことにした。
今でも、我が家の録音機器は、MDとカセットの2台デッキ体制である。

しかし、10年で消滅とは。思えば短命であった。

LPレコードの昨年の国内生産数は、一昨年に比べて倍増したそうである。
LPレコードの音や、あのアナログな感触に惹かれる人は多いのであろうと思う。なにより、ジャケットがいいしね。
もっとも、世界では、いよいよレコードプレーヤーの生産が止まり始めており、中古レコードの価格は下落しているらしい。
ついに、メディアとしての寿命が尽きはじめているのかな。

カセットテープも、今や店頭ではほとんど見かけなくなった。

こういうメディアの変遷をみていると、自分が年をとったことを実感せざるを得ない。
私が20代のころ、SF小説で「音楽は固体メモリにデータを入れて再生する」という描写があり、なんと先進的な!と感心したものである。技術的にはともかく、その当時の固体メモリの価格を考えれば、個人が携帯プレーヤとして固体メモリを持ち歩くなど、まさに想像の埒外にあった。
それが今や、、、である。

今年生まれた子供は、間違いなく「MDって何?」ということになる。
で、私のようなオジイサンが「昔はねえ、MDという円盤があってさ」などと説明することになる。
そういえば、今の子供は、フロッピーディスクも知らないだろうなあ。

これも世の進歩なのであろうが、自分と同世代のメディアが次々と消えていく。
なんとなく、さみしいものですなあ。