先週は、CDプレーヤのオペアンプを交換して、すごく良い音になった。気をよくして、ほかの機器も交換してみようと。
で、最初にFMチューナーを開けてみたが、、、オペアンプが見当たらない?安物ミニコンポに、ないはずがないんだが。見つかりにくい場所にあるのかもしれないが、面倒なので即諦める(笑)
次に、カセットデッキを開腹してみた。
私の使用しているカセットデッキは、ケンウッドのKX-5080Sという機種で、ケンウッド最後の標準サイズのデッキである。
すでに今ではカセット録音などやらないのだが(まともなテープも売ってないような)以前から持っているテープはあって、時々聞きたくなるのだ。
ミニコンポサイズのカセットデッキは、だいたいカーステレオと同じで、テープを横向きで水平ローディングする。それは別にいいのだが、そうすると、録再ヘッドの掃除がやりにくい。
カセットデッキというのは、使っているうちにヘッドが汚れてモコモコした音になってしまう。
絶対にヘッドは掃除しなけりゃならんので、やむなく、フルサイズのデッキを使っているのである。
で、開腹すると、一枚きりのシンプルな基板に、オペアンプが3個乗っている。
録再ヘッド用アンプ、ラインアンプ、ヘッドフォンアンプ。
交換するのはラインアンプである。ヘッドフォンは使っていない。
見ると、JRC4565DDだ。4565という一番安い石の中で、特に低雑音品をセレクトしたもの。
選別品とはいえ、4565だから、なんとなく音が薄いのも納得である。
先日覚えた技で、この4565DDを外してソケット化し、NE5532APを取り付けた。
さて、試聴。。。
おお、やっぱり激変である。
カセットの音が、ずいぶん引き締まって、立体的になった。このカセットデッキは、ケンウッドの一番安物なのだが(苦笑)それが、雰囲気だけは高級機ぽくなった。高級機は言い過ぎだが、中級機くらい?の感じである。よしよし。
それにしても、オペアンプの周りのコンデンサーとか、見るからに並品揃い。さすが、一番安い製品だっただけあるなあ(苦笑)
まあ、そのへんは、そのうち気が向いたら変えるかもしれない。だが、まあ、今のところは大満足である。
出発点が低いと、満足するのは簡単だ(笑)
昔のテープの音がよみがえって、何やらタイムマシンに乗って過去に行ったような気がした。
ずいぶんカセットテープも引っ越しのときに処分してしまったが、少し残したテープを聞くと、ほんとに懐かしい。実家の方にも、まだ少しあると思う。
今年は帰省できるかどうかわからないが、もし可能なら、少し持って帰りたいと思った。
こうなると、音楽を聞くというよりは、自分の過去が聞こえてくるようなものである。
トシをとったというのは、こういう時に思うのですねえ。