Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

年収1000万以上

国土交通白書によると、年収1000万円以上は既婚率が低いそうである。
しかし、交際経験がない人の率は低い。
この傾向は男女とも変わらないそうである。
ちなみに、1000万円未満までは、収入増加すれば既婚率は上がるし、収入が低いほど交際経験ない人の率も上がる。

当たり前の話であるが、恋愛は「自由市場」である。
お金があれば、機会も増えるし、成功率も上がるわけだ。
貧乏であれば、その逆である。

そして、いつのまにやら「恋愛は素晴らしい」「誰でも恋愛はできる」ことになってしまったので(宗教ですね)ついには「結婚してからも、いつも恋愛していたい」ことになった。
すると、当然に次のような結論が導かれる。
「ん?!それなら、そもそも結婚しなけりゃ、もっと簡単な話じゃね?」
年収が高い層は、それなりにオツムも良いので、こんな簡単な話にすぐ気が付くわけで、自由市場における自分の強い立場を放棄しなきゃならん理由がない。
結婚せずに「いつも恋愛していたい」「恋愛はすばらしい」となるのである。

貧困なので、結婚できないのだ、というもっともらしい言説がある。
しかし、である。
結婚すれば、共稼ぎという手段があって、生活コストも独居よりも安くできる。
経済が理由であれば、結婚したほうが良いはずである。
そうはならないのは、なぜか?

回答は簡単である。
恋愛は「自由市場」だからである。
つまり、今よりも、もっと条件の良い(たとえば年収も高くてイケメンな)相手をゲットできる可能性がゼロではない。
昔は、周囲が適当に見繕って「結婚のメリット」が実感できる相手をあてがった。
しかし、つり合いがあるから、メリットはあるけれども、とび抜けたような話はない。
だが、今は、とても運が良ければ?「とびぬけた」ことになるかもしれない。
結婚したほうがメリットがあるにも関わらず、よりよい条件を望む以上、結婚は遅れる。
そこに機会ロスが発生するから、ますます未婚率があがるのである。

今回のデータで明らかになったことは、条件の良い相手は、そもそも結婚する気がない、という話である。宝くじは、買わなきゃあたらないが、その買うお金を堅実なものにあてれば、相応の幸福はある。
みな「より良い」を棄てないかぎり、宝くじを買う行為をやめないであろう。

今回の参院選では、大いに共産党が躍進した。
言うまでもないが、共産党の理想は共産主義である。
しかし、こと恋愛自由主義市場の共産化(苦笑)はきかない。

たぶん、共産主義になっても、恋愛市場が自由である限り、皆が自由競争を繰り広げることだろう。
そこに、もっとも原初の「自由競争」がある。
この問題を解決しない限り、共産主義なんて、ただの絵空事じゃないか、と私は思っている。