「トッカン」高殿円。
主人公は、京橋の女性徴収課員「ぐー子」で、上司がトッカンなのだ。
恋人もおらず、安定を望む彼女は、親の反対を振り切り、税務署に務めることになった。そうしたら、上司は「死神」というあだ名のトッカンだった、という設定。
恋人もおらず、安定を望む彼女は、親の反対を振り切り、税務署に務めることになった。そうしたら、上司は「死神」というあだ名のトッカンだった、という設定。
最初のエピソードは、売上を過少申告して脱税しているカフェのオーナーの手口を見破り、そこから徴収する話。
脱税を見破るのは徴収の仕事でなく、査察とか資料調査の仕事であるが、この件は資料調査に恩を売る形で進められる。
1週間以内に手口を見破る必要があるのだが(1件の処理に時間はかけられない)駆け出しのぐー子には、この手口が見破れない。
結局、上司が内部告発によってその手口を突き止める。
徴収は、オーナーの愛人が溜め込んでいた資金を差し押さえて一件落着。その過程で、オーナーの奥さんに匿名の浮気情報を提供するなど、まあエグイ話も。
脱税を見破るのは徴収の仕事でなく、査察とか資料調査の仕事であるが、この件は資料調査に恩を売る形で進められる。
1週間以内に手口を見破る必要があるのだが(1件の処理に時間はかけられない)駆け出しのぐー子には、この手口が見破れない。
結局、上司が内部告発によってその手口を突き止める。
徴収は、オーナーの愛人が溜め込んでいた資金を差し押さえて一件落着。その過程で、オーナーの奥さんに匿名の浮気情報を提供するなど、まあエグイ話も。
次は、某大企業社長の次男坊で、有力政治家の秘書をしている次男坊。
こいつが政治資金づくりに裏金牧場をやっているのを突き止める。
この話は、政治家の圧力によって揉み消されてしまうのだが、しかし、大企業社長が愛人にしている銀座のクラブのママの脱税を突き止めて課税。
ところが、そこで差し押さえた古い着物にママはなぜか固執する。
税金を支払いにきたママに、ぐー子は「まだ手続きがあるから」と言って一言で追いかえすのだが、それで報復を受ける。
偶然知り合った同年代の女性と夜遊びをし、彼女のツケにしたところを「利益供与」としてマスコミに叩かれたのだ。
退職を覚悟したぐー子は、最後の残務処理と思い、向かった先はすで実質倒産状態、悲惨なプラスチック工場。
そこで、あわや一家心中の場面に遭遇する。
上司のトッカンが「徴収できなくても、行け」と言っていた意味を彼女は悟る。これがあるかもしれないから、だったのだ、と。
こいつが政治資金づくりに裏金牧場をやっているのを突き止める。
この話は、政治家の圧力によって揉み消されてしまうのだが、しかし、大企業社長が愛人にしている銀座のクラブのママの脱税を突き止めて課税。
ところが、そこで差し押さえた古い着物にママはなぜか固執する。
税金を支払いにきたママに、ぐー子は「まだ手続きがあるから」と言って一言で追いかえすのだが、それで報復を受ける。
偶然知り合った同年代の女性と夜遊びをし、彼女のツケにしたところを「利益供与」としてマスコミに叩かれたのだ。
退職を覚悟したぐー子は、最後の残務処理と思い、向かった先はすで実質倒産状態、悲惨なプラスチック工場。
そこで、あわや一家心中の場面に遭遇する。
上司のトッカンが「徴収できなくても、行け」と言っていた意味を彼女は悟る。これがあるかもしれないから、だったのだ、と。