発端は一人のアホがSNSとやらで
「トイレットペーパーは、原料がマスクと同じなので、これから品薄になる」とのたまったことだそうな。
さて、誰が見てもマスクは布であって、トイレットペーパーはパルプすなわち紙である。
原料が同じはずはなく、こんなアホな発信は無視もしくは憫笑をもって迎えられるべきであった。
ところが、世に馬鹿は相当数がいるのであって、この馬鹿げた意見を真に受けて買いだめに走ったのである。
すると、どうなるか?
各地のトイレットペーパーが品切れというおそるべし事態を招いたのである。
さて、マトモな人がいて、こんな意見は相手にするのもアホらしいと見極めた。ところがである。マトモな人も馬鹿も、尻は等しく拭くのである。すなわち、紙を消費する。
馬鹿が買いだめに走ると、マトモな人は尻が拭けなくなる仕儀である。
したがって、今度はマトモな人が、やむなく自衛のために不要不急のトイレットペーパーを買っておかねばならなくなるわけだ。
武士は喰わねど高楊枝、とは言うたが、マトモな人は尻を拭かずにやせ我慢、ではツライのである。
私は、この光景を見るにつけ、上野動物園のパンダ撮影禁止事件を思い出す。
パンダが可愛いので、多数の客が押し寄せた。それは結構なのだが、ガラスの仕切り越しに、馬鹿がカメラを構えて、シャッターを切る。馬鹿だから、ストロボをピカピカ光らせるわけだ。当然、パンダは怯えてしまい、写真撮影は全面禁止となって今に至る。
ガラス越しにパンダを撮影しても、何も問題なかったのに、馬鹿がストロボをつけたばかりに、この有り様だ。
言うまでもないが、ガラス越しにストロボを使った写真がどうなるかは、賢明な皆さんの想像どおりである。真っ白に反射して何も映らない。アッタリマエである。
馬鹿が、マトモな人に迷惑をかけること、かくのごとし。
しかし、馬鹿は反省しない。だって、馬鹿だから。
そして「私は馬鹿でも、他人には迷惑をかけていないじゃん」などと宣う。
馬鹿につける薬はないと、昔の人は言った。むべなるかな。
日本人なんて、この程度のものさ。
支那や朝鮮をバカにしているが、なあに、大同小異と思って間違いないとも。