Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

青天の霹靂

イージス・アショアいわゆる「地上型イージス」というミサイル防衛システムですが、河野防衛大臣が突然の「延期」を発表しました。これは、実質断念ということですね。

理由としては、ブースター(ミサイルを切り離したあとの残骸)が住宅地に落下する、それを避けるための改修がとんでもない費用と時間がかかりそう=はっきり言って無理そう、らしい。

それにしても、あまりにも唐突で、まさに青天の霹靂というヤツですね。

 

イージスシステムは、もともと艦載システムなので、ブースターは海の上に落ちるわけです。地上ですと、住宅地に落ちたら、そりゃ被害が出ます。

ただ、その場合は北◯鮮からミサイル(それも核弾頭付きかも)がお見舞いされている段階なわけでして、ブースター落ちるどころの被害じゃないことに決まっているわけです。

ミサイル落ちるよりはマシなので甘受してください、という話になるべきなんですが、秋田にも山口にも「落ちませんから」としか言ってませんからねえ。話が違う、とキレられることに決まっているわけでして、土下座しながら受け入れ再検討をお願いすると、たぶんウン十年かかっても合意はできないでしょうなあ。

ま、その状態だと訓練もできない、ということもあるでしょうが。(とはいえ、訓練は出来レースなのだから、海上に落ちるように出来ると思いますが)

 

米国の諜報によると、北朝◯の核は60発くらいあるそうで、しかも、発射の簡単な個体ロケット開発を終えています。トラックでどこにでも移動して発射できますので、発射基地を叩くのも容易ではありませんね。

 

おそらく、次は発射直前の「敵基地攻撃能力」が憲法的にどうなのか、などという神学論争が始まるかと思いますが、個体ロケット相手に基地を叩くのは困難だと思います。

手っ取り早いのは報復能力、つまり「一発でも打ち込んできたら10倍返しにしてやんよ」で睨みつけるしかないわけでしょう。事実上の抑止力が「報復能力」しかない、という状態になっても、なお、憲法上の疑義が残るでしょうから、日本の防衛は難しいことになってきましたね。

 

実は、核というのは、開発ももちろんですが、維持するのも相当にカネがかかります。

迂遠ではありますが、経済的に締めあげて、ミサイルをメンテできないくらいにボロボロに追い込むしかないでしょうな。

食料配るよりも先にミサイルに予算を打ち込む国でしょうから、不本意ながら、食い物にも事欠くレベルまで追い詰めて、やっと制裁がスタート。そこからさらに締め上げる、くらいでないと、効き目がないはずでしょう。考えると鬱になりそう。。。

 

ほんとうに、困ったもんだと思う次第です。