Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

おつかれさまでした

総理在職歴代最長を達成した安倍政権も、ついに終焉のときを迎えることになった。

誠に長い間、おつかれさまでした。

 

毀誉褒貶がいろいろあった内閣であったが、日本の戦後の憲政史に残ることは間違いないと思う。

内政面では、デフレ退治を掲げてアベノミクスを主導した。

また、外交防衛では、長期政権の有利さを生かして、日本の存在感を国際的に向上させたと思う。このあたりは、大いに評価して良いのじゃないかなあ。

 

残念だったのは、アベノミクスにおいては当初、目覚ましい成果を上げたものの、その後の消費税上げ(5%→8%)が内需を冷やし、ここで大ブレーキがかかってしまったことだ。あれがなければ、と悔やまれる。三党合意に基づく消費税上げで、いかんともし難いという判断だったろうが、失敗だった。

ついでに御用経済学者の言う「消費税の上げはGDPに対して中立」という大嘘がバレた。自信満々に嘘をついて、結果、大外れでも誰も責任を取らず、恥ずかしい素振りも見せない。つくづく経済学とは厚顔無恥な学問(なのか?)である。

 

外交面においては、北方領土回復、拉致被害者救出のいずれもできなかった。

しかし、たいへん努力をしたことは間違いないと思う。

北方領土についていえば、たぶん返ってこないとわかった。安倍さんとプーチンさんで出来ないものを、誰ができるのか?たぶん無理かと思う。

拉致被害者も、暴露本のおかげで、トランプ大統領が交渉テーブル上でも、さらに金正恩と二人きりのときにも、拉致被害者に言及していたことがわかった。アメリカ大統領がここまで言ってくれたことはない。(オバマなんか、綺麗事を並べるだけで何もしなかった。あいつは嘘つきだ)

米大統領が再三にわたり解決を要求したのに、金正恩は拒否した。つまり、話し合いでは解決しない、ということだ。あとは戦争をするしかないだろうが、我が国は憲法上戦争をすることはできない。憲法9条は、拉致被害者を守らないし、取り返すことも出来ない。

 

政権後半になると、いささか「気の緩み」が出て、コロナもそうだが、適切な対応をとれないことも増えたように思われた。

安倍政権だけではなく、どんな人事も、長くなればおのずと淀む。人心の一新が必要な所以である。

 

ボロクソに言われるほど、悪い政権ではなかった。よく努力した面は多々あったように思う。

しかし、ここいらで道を譲るのは、已む無しと思う次第である。

 

長い間、おつかれさまでした。

安倍さんの病気は、なかなか辛いものと聞く。次の総裁にバトンタッチして、まずはしっかり養生し、健康を取り戻していただきたい、と願う次第です。