豊洲は、もはや自粛しないで、堂々と酒を出すことに決めたらしい。
だいたい、豊洲市場の飲食店は市場関係者を客にしていることもあって、午前6時開店午後3時閉店のようなスケジュールの店が多いそうである。
当然、自粛要請の夜8時閉店ラストオーダー7時については、特に問題はなかった(とはいえ、客足は当然減っている)
しかし、今回の「酒類提供の中止」は応えるらしい。酒を出さなければ、売上は激減する。しかし、それに見合う補償はない。
「店が潰れるか、自粛を無視するか」の二択になって、もうキレたということのようである。
昨年から緊急事態宣言が続き、解除になっても時短営業、さらにマンボウ、また緊急事態ということで「もう限界」の飲食店も多かろうと思われる。
日本の中小零細経営者は、店の借金の連帯保証をしているから、店が潰れたら自分の人生までゲームオーバーになってしまう。
それなら、いっそ、、、というわけである。
アメリカのベンチャー企業にせよ、住宅ローンにせよ、ノンリコースでカネを借りているところがほとんどである。返済できなきゃ、事業や住宅が人手に渡ってしまうのだが、個人保証はないので、ゼロからスタートできる。
日本の場合はマイナスからスタートだから、ずいぶん違うのである。
その代わり、あちらさんは金利が高い。
どっちが良いのか、すぐには判断しかねるところである。
それでも、今の状況だと、ノンリコースならば、もっと簡単に店を閉めて、コロナがおさまったら開店すれば済むのになあ、と思う。
政府の無策という批判もあるが、政府もカネがなくワクチンもない。自粛が策だということであろう。
おそるべき変異株の猛威はまだまだ続きそうである。
我々は、つまるところ、個人単位で防衛するほかないんでしょうなあ。