Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

河井元法相実刑判決

河井元法相ですが、本日ついに3年の実刑判決が下りました。

本人は否認から転じて罪を認め、反省の弁を述べて執行猶予を求めていたんですが、検察は明確に「実刑を求める」と述べていましたからね。

日本の裁判は起訴されたら99%有罪なのですが、量刑もほぼ検察の求刑に沿って出されます。実刑なら8がけ、弁護士が私選だと敬意を表して7がけが相場。

検察が実刑を求めると、だいたい実刑です。

これを、検察の判断が正確な「精密司法」というのですが、裁判官がそれに慣れて検察の思惑に沿った判決を出してしまうという批判もあるんですよね。

まあ、今回もそのケースかなと思うこともあります。

 

河井元法相は地元の地方議員に金を配ったわけで「買収だ」というわけなのですが、従来の選挙買収は「選挙期間中」に金を配る行為でした。

今回の河井元法相は「陣中見舞い」とかなんとか言ってるわけですが、つまりは選挙期間外に金を渡しているのです。

で、これについては、与党議員のなかにも「そんなことを言ったら、従来は普通にやっていたことなのに」ということを言った人もいるように、初の判断ですね。まあ、最後は河井元法相自身が「買収の意図があった」と認めたのですが、もしも徹底して否認したらどうだったか。

 

実は、国会議員と地方議員の間には、こんな「付き合い」はあります。というのも、国会議員は選挙で自分の「実働部隊」を持たないのが普通なので、地方議員が動くわけです。地方議員が「面倒を見ている」地元の建設会社やら各種団体やらが「○○先生を励ます会」を開いて応援して、はじめて選挙になるわけです。

国会議員は地方議員の神輿なので、そのかわり、中央から予算をとってくる。その予算を執行するのに地方議員が介在するという仕組みです。

今回の判決で、そういう国会議員と地方議員の「付き合い」に大きな影響が出る可能性があります。

 

それにしても。

河井元大臣が実刑判決なのに、金を受け取った地方議員たちは何もなくていいんでしょうかね?

どうせ「見せしめ」判決だから、どうでもいいのかな。

金を渡したやつが悪なら、受け取ったやつも悪だというのが、世間の相場だと思うんですけどねえ。