2028年に民放ラジオのAM帯は停波するようです。TBS、文化放送、ニッポン放送もFMへ移行と決定したとのこと。
私は元祖深夜族ではないかと思っているのです。小学校5年のときに、友人から「深夜放送」なるものがラジオで流れていると知らされたのですね。
当時はBCLブームであり、海外の短波局を受信してハガキを送り「ベリカード」なるものをもらうというのがブームであった後。
私も例にもれず、父親にねだってナショナルのクーガ7なる高級ラジオを買ってもらったのです。当時、ソニーのスカイセンサーと人気を二分するモデルでした。
しかし、短波放送なるやつを受信して喜んでいたのもつかの間、すぐに飽きるわけです(笑)そこは子供ですからねえ。
そこに深夜放送。とくにニッポン放送の「オールナイトニッポン」なる番組が、ちょいとエッチでオトナな世界だというので(笑)子供のくせに深夜1時まで寝床の中で起きていて、ラジオを聞いたものです。
地方ではニッポン放送を受信するのは安物のトランジスタ・ラジオでは難しいのですが、そこはさすがクーガ7で、AMの受信も強力なのでした。
ここで深夜放送に目覚めた私は、結局、その後の受験勉強もすべてラジオを友にして乗り切った(のか、やり過ごしたのか)のであります。
あのAMの、ちょいとこもったような音が、なんとも言えない心地よさを感じたんですね。
のちに音楽番組を聞く楽しさを発見し、主にFMを聞くことになるのですが、AMにはAMの味があると思っています。
長じてからは、日曜日に赤羽の散髪屋で髪を切ってもらいながら、AMラジオが流れているのに耳を傾けたまま居眠りする気持ちよさをこよなく愛しておりました。サラリーマン生活のなかで、ほんとうに安らげるひとときでしたね。
(今通っている店は、残念ですがラジオでなく有線放送)
AMの、あの独特の音質が聞けなくなってしまうのは寂しいような気がする。
ですが、私は、たぶんラジオを聞き続けると思います。
日曜日は、ずっとラジオを聞きながら読書。
ふだんの日も、寝る前にラジオを聞きながらネットを見たり、本を読んだり。
40代のとき、雨の降る日曜日に久しぶりにFM受信してその楽しさを再発見し、ラジオ族に復帰して以来、ほぼ毎日ラジオを聞いている。
これからも、変わりゆくラジオと付き合い続けるだろうと思いますね。