最近、ごくまれにですが、自宅のCDプレーヤで正常に再生できないCDがあるんですね。
ほんとに、100枚に1枚くらいの率。私は、あるときから方針を変えて「めったに聞かない盤はドシドシ放出する」ことにしたんです。というのも、いわゆるサブスクで、かなりの楽曲がカバーされているため、スマホでちょいと聞こうという場合はそれで済む。
場所をとって、聞く時は(めったに聞かないからどこかに仕舞いこんでいる)探しだして、やっとこさ取り出した盤をプレーヤにかける、、、こりゃ割に合わん、と悟った次第。
とはいえ、自宅のCDプレーヤだと「スピーカーで良い音で(と自分は思っている)聞ける」というメリットがあるので、とにかく愛聴盤だけを残すことにしたわけです。そうすると、だいたい200枚弱になった。これでも多いと思うのですが(かの五味康祐は100枚で良いと言ってます)残りも徐々に絞るつもりです。本は「積ん読(これもkindleで怪しくなった)」では意味が無いし、CDも「積ん聞」ではねえ。
昔は、今のようなネットサービスがありませんので「いつかは」と思ったら買って積むしかなかったのですが(苦笑)
ネットにない稀少盤、終売モノは仕方ないので、そういう盤が手元に増えます。
で、そんな中に、90年台のシロモノが結構あるわけです。
200枚のうち、2枚がちょっと再生があやしい。曲の途中で勝手に音飛びが出たりする。CD盤に汚れや傷があると原因になりますが、ちょっと目視した限りでは正常。なのに、音飛びです。
これを調査していたら、どうやらCDにも寿命というのがあるらしい。ポリカーボネートの保護層に目に見えない傷があり、そこから侵入した湿気やら酸やらで、中のアルミ反射層が腐食する。だいたい30年だそう。
とすると、私の90年台の盤で音飛びが出はじめたのには納得するわけです。
つまり、これから続々と、同様の現象が起きる盤が出るのに違いない。
対策としては、早いうちに手元のパソコンでリッピングしとけ、ということになりそうです。
ちなみに、CDは30年ですが、ブルーレイはこのあたりが強化されているため、80年は持つという。DVDについてはデータが見つかりませんでしたが、世代的にナカをとって50年?
いずれにしても、こちらがヨイヨイのジジイになった頃には、青春の思い出はただのスクラップになっている可能性が大、ということですねえ。
考えてみれば、モノに寿命があるのは当然なのですが。
何やら寂しい気もします。
ついでに言えば、CDプレーヤよりもパソコンのCDドライブのほうが読み取り能力がおおむね高いので(パソコンの場合、読めなきゃリトライしますからね)読めない晩でもリッピングは成功する場合が多いそう。
私も90年台のビル・エヴァンス「モントルー(お城のエヴァンス)」はCDプレーヤで読めなくてもパソコンでは読めました。
あとは、CDプレーヤの機種によって読み取り能力が違うので、タフなCDプレーヤを使えば、いくらか寿命は伸ばせるようです。面白いのは、必ずしも高級機種の読み取りが強いわけでもなさそう、ということ。
考えてみれば、パソコンのCDドライブなんて1万円もしないわけで、、、高級CDプレーヤの値段はアンプ部と(とはいっても定電流のプリアンプがそんな値段がするわけない)、あとは立派なケース代がほとんどでしょう(苦笑)。
といつつ、ついつい、ヤフオクで状態のよさ気なCDプレーヤを探してみたりする(笑)。
このへんは、まだまだ妄執が残っているだろうと実感してしまいます。
週末は天気も悪そうだし、東京はコロナが蔓延。
自宅で、お気に入りのCDをかけてスピーカを鳴らすのが賢明なようですね。