Single40'S diary

「40過ぎて独身で」の作者が、あっというまに50代を迎えたブログ

11月に去りし者

「11月に去りし者」ルー・バーニー。

 

1963年のニューオリンズ。主人公のギドリーは地元のギャングの中では売出し中の若手幹部だった。
ある日、事件が起こるから逃走用の車を準備するようにボスから言われて、そのとおりに一台の車を手配した。その仕事は手下にやらせず、自分でやるように、という指示があった。
さて、このなんということもない仕事を終えてTVを見ていたギドリーは驚く。そこには、ケネディ大統領が撃たれて亡くなったという重大ニュースが流れていた。
ギドリーは、自分の用意した車が真犯人の逃走用に使われた車だとわかった。ボスは「心配するな、オズワルドを手配してある」と電話してきた。たしかにオズワルドは捕まり、そしてそのオズワルドも始末された。
教科書ビルの上からケネディ大統領に3発撃って2発を命中させるのはプロの仕事だとギドリーにはわかっていた。オズワルドはプロではない。
この事件の真犯人に銃を手配したであろう武器商人も始末された。ギドリーは気がつく。次は、オレだ。この事件に関係したものは全員始末される。ギドリーは変名を使い、一か八か、海外逃亡のルートを手配してくれそうな知人のいるロサンゼルスを目指して逃走することになる。
一方、二人の娘を持つ平凡な主婦のシャーロットは、アル中の夫に、ついに堪忍袋の尾が切れた。酒を飲まないときは本当にいい夫なのだが、とにかく酒を飲んだらだめなのだ。そして、本人は卑怯な性格で、決して酒を飲んだことを認めない。
シャーロットは自分の人生を救うには、今行動するしかないと思い立つ。二人の娘を連れて、何年も会っていない叔母のいるロサンゼルス目指して車を走らせる。
しかし、土砂降りの雨のために車を側溝に落としてしまい、車は激しく傷つく。
途方にくれたところに、逃走中のギドリーが通りかかる。
ギドリーは自分に追手がかかっているのを知っているが、相手は「男一人」と思って逃走しているはずだ。まさか、家族連れとは思わないだろう。ギドリーは、精一杯の親切な顔をしてシャーロットに近づく。
シャーロットは警戒するものの、ギドリーにやがて惹かれていく。二人は経由地のラスベガスに着く。
その二人を、殺し屋のバローネが追ってくる。バローネは、徹底的な調査を行い、ついにギドリーが家族連れに変装していることを突き止める。
やがて、四人に殺し屋バローネが迫る。。。

 

こういう旅を描いた映画がロードムービーと呼ばれるわけだが、まさにそんな感じである。良い俳優を使って映画化したら、かなり泣ける作品になるのは間違いない。
この小説はミステリーであり、ギャングを描いたノワールであり、そして痛切な恋愛物語でもある。
人を信じないことで生きてきたギドリーが最後に選択したのは、信じる人のために自分の身を投げ出すことだった。
そして、人に頼って生きてきたシャーロットは、自分の力で強く歩きだす。
評価は☆☆。
さすがMWA賞受賞作品だ。一読して損なし。

 

この小説の題材に使われているケネディ暗殺であるが、いまだに米国史上最大の謎といって良いだろう。かつてトランプ大統領が「当選したら極秘になっている秘密を開示する」と公約したが、実際に当選したら一部の開示をやめてしまった。
大部分は開示したが、秘密部分を残してしまったのだ。
あのスタンドプレイの大好きなトランプがやめてしまうというのは、ただ事ではないと思うのだ。たぶん、トランプは極秘資料を読んだはずである。その結果「とても表に出せない」と判断したものと思われる。
大したことがなければ、トランプは公約通り公開したはずである。
これは私の想像だが、たぶん、ケネディ大統領にかかわる重大な秘密が暗殺に絡んでいるのだろうと思う。米国民にとって、ケネディは英雄である。そのケネディに表沙汰に出来ない秘密があって、それが原因でケネディは殺された。だから公開できないのだと思う。公開したら、トランプの考える「強い米国」の反対で、米国民が自信喪失してしまうような何かがあったから、、、、とか。
ちなみに、トランプが秘密にした部分を公開するとバイデンは言っていたが、これも当選後に前言撤回し、秘密期間を延長している。。。


ま、想像はいくらでも自由なのでありますが(苦笑)
実際の真相は、果たして私が生きている間に公になるのかどうか?
どうも、永遠に闇に葬られる可能性が高そうな気がしてしまいますなあ。