台風4号は高知を直撃したらしい。記録的大雨が降ったそうである。
高知は毎年台風に襲われるので治水がしっかりしている県だが、それでも被害が出るというのは相当である。
もっとも、取水制限されていた早明浦ダムは貯水量が回復して、取水制限も解除になったそうだ。
台風の被害は困るが、水不足も困るわけで、雨だけを適当に降らせて早々に去ってくれるのが一番望ましいと思うのだけど、そう都合よくいかない、ということですねえ。
ところで、台風となると、どういうわけかスーパーからコロッケが消える。「台風コロッケ」と称して、台風になるとコロッケを食するらしい。
おかしな風習が流行るものである。
私の若い頃には、こんな習慣はなかったような気がする。
ちなみに、あの節分の恵方巻なる食物もなかった。あれは、私の記憶では20年くらい前にコンビニで売っていたのを昼飯に食ったのが初めてだった。
どうも、へんてこなものが流行るのだが、理由がさっぱりわからないところも似ている。陰謀論者に言わせれば、きっとユダヤ金融のせいだ、ということになるんだろう(苦笑)
三体問題は有名だが、つまり三連星の星の動きをあらかじめ予測するのはできない。(人類が今持っている数学では)似たような話に、ゲーム理論でプレーヤーが3人以上になった場合の合理的な動きの予測もできない。つまり、世の中の複雑系とかカオスというものは、そういうものだということ。物事をいくら分割して、ひとつひとつの動きを説明しても、それが3つを越えると予測不能になるのだ。
ノーベル賞のイリヤ・プリゴジンの複雑系の講演を聞いたときに、そういう問題に気がついた。で、世の中の陰謀論の大半は、そういう分野の学問をまったく知らない人がそれでも物事に説明をつけようとして落ちることがわかった。わかったけど、勉強しない人に説明するのは難しい。
PCの操作を説明するのと似ているが、つまり、手順をすごくプリミティブに説明できたとしても、その原理というか、背後の理屈を想像するところがわからないと、次の同じような操作でまた戸惑うことになってしまう。説明するよりも、積み重ねた思考の筋道を再現できるかどうか?なのだけど、その土台がない人に説明するのはとてもむずかしい。
私が他人の説明を聞いて理解できないのは、言葉が理解できないのではなく、その思考の筋道が終えないケースがほとんどだ。
いろいろな思いがありつつ、やがて台風が来て、すべて吹き飛ばしちゃう、、、のでしょうね。