昨日は近所のバーに、久しぶりに出かけた。
真夏だというのにコロナはおそるべき猛威をふるっている。まだ政府は行動制限はしない方針だが、いつ気が変わるかしれたものではない。
ならば、今のうち、、、、そういうさもしい考え方である(笑)
夏なのでまずモヒートを呑んで、それからウィスキー。
ブッシュミルズを頼んだら、バーテンさんが「ブッシュなら、これがあります」と勧めてくれたのが、このシングルモルト2011。
ブッシュのシングルモルトは珍しい。
ロックで呑んでみたら、ブッシュらしい甘やかな香りのなかに清冽なキレ。
これは良い酒だなあ。
マイクル・コナリーの「暗く聖なる夜」だったと思うが、発砲事件で半身不随になってしまった元警官がボッシュにブッシュミルズのブラックラベルを呑ませてもらうシーンが有る。奥さんの目を盗んで、ボッシュが酒をついでやる。半身不随の男は、腕も自由にはならない。そのまま、ボッシュが口元まで酒を持っていってやるのだ。元警官は何年ぶりにブラックブッシュを飲み、ボッシュに情報を話す。
職務上で不幸になった元警官、世話をするのを疎ましく思っている妻、職務上の使命かたわら、不幸な元警官に酒をついでやるボッシュ。
忘れられないシーンだ。
誰もが明日には何があるか、わからない。明日、ブッシュが飲めるかどうかは、分からないのだ。
そう思って、バーに行くと、この酒を頼みたくなる。
さて、今回もブッシュは飲めた。
納得してバーをあとにして、感謝しながら寝た。