ちょっと驚いたことがある。
江東区は、かつて、23区でも人口が増えている区で有名であった。
比較的家賃が安い割に都心に近く、子どもを持つ世帯が多いこと。なにしろ、埋め立て地があるので、地面が増えるのだから最強であった。
ところが、その江東区でさえも2年前から人口が減少に転じたという。
もはや、23区で人口維持をできているのは足立区だけであろう。
かつて、東京の人口が増えていた理由は簡単である。私のような地方出身者がやってきたからだ。しかし、その新東京都民は子どもをつくらなかった。一言でいえば、東京はビジネスの街で、子どもを育てるには向かない街なのだろうと思う。
しかし、その地方が衰退してしまい、次の子どもは来ない。今の地方には、もはや都会に子どもをやれる力がない。
少子化対策と地方創生はそういう意味でイコールだったと思うが、どちらも特命大臣までつくって対策したが、何の成果もあげなかったといえる。
さて、ではどうなるか?
今「老老介護」と言われているが、若者の人手がない以上、いる人間でやるしかないわけである。
で、おそらく。
今後は、介護の分野にかぎらず、あらゆる分野で老人が動くしかなくなるでしょう。
一億総活躍社会。聞こえはいいですが、つまり、そうしないと回らない。
私もこれからだんだんと老いていくわけであるが、のんびりとした老後なんかはないだろうし、のんびりしてはいけないのかもしれない。
なにか動けるうちは動いて、社会に何かしらの貢献をしないと(もちろん、働けるうちは働くのも立派な貢献である)いけないのだろうと思う。
残念な結論だと思うが、その「張本人」のうちの一人が、ほかならぬ自分であるというわけで、どうにも仕様がない。
因果応報という言葉の意味を噛みしめるほか、ありませんなあ。。。