Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

通販の「なんちゃって電動自転車」は規制すべき

私は通勤路に都内の親水公園を使っているのであるが、最近、電動自転車モドキとすれ違うことがある。

何が電動自転車モドキか?というと。

日本では、電動自転車というのは「電動アシスト」であって

1、モーターの補助力は踏力の2倍まで

2、アシスト力は時速25kmに達した段階でゼロになること

が要件なのだ。

モーターの補助力が踏力の2倍、というのは簡単にいえば「踏力がゼロになると、モーターのアシスト力もゼロになる」ことを意味する。ゼロに何を掛けてもゼロ。算数問題である。

 

ところが、である。

朝に親水公園ですれ違う「電動自転車モドキ」は、乗り手がペダルを踏んでいないのに、かなりの速力で走っているのだ。踏力がゼロであれば、モーターは止まるのが日本の法律なので、ペダルを踏んでいないときに走るのは惰性だけのはず、である。

しかし、明らかに一定の速度で(なんなら軽い坂道を加速して!)走っているのである。

 

これには、さらに深いワケがある。

こんな電動自転車モドキは、ようやく警察が最近になって赤キップを切るようになってきて(もっとも、最近また元通りガン無視だという話もある)少しは減ってきているらしい。

ところが、だ。親水公園内の道は、いわゆる道交法でいう「道路」ではないのだ。あくまで公園であるから。

つまり、自動車も入らないが、オマワリさんもまずいないのである。

そこで、公道を走りづらくなってきた電動自転車モドキの輩が、続々と親水公園内に逃げてきているのだ。

こういう輩であるから、もとより遵法精神の薄い連中が揃っており、公園内を散策する親子連れやお年寄りの間近をすり抜けるようにして走っていく。危なくて、見ていてひやりとすることも多いのである。大いに、よろしくないと思う。

 

なんでこんな商品がかくも大量に流通しているのか。

これは、ほとんどが中華製の安物で、通販サイトでいくらでも売っているからである。

考えてみれば「踏力の2倍まで」「25kmでアシスト力ゼロ」などを実現するには、それなりのセンサーやらモーター制御を組み込まねばならない。何も考えずにモーターを回すほうが安く作れる。中華の得意技な領域である。そして、そんな電動自転車モドキが通販で、店頭の電アシ自転車よりも遥かに安く売られて、アタマのネジのゆるい連中がこれを買って乗り回す次第なのだ。

こんな商品の輸入販売を野放しにすることが、そもそも良くないと思うのである。

いくら取締しても、警察力には限度がある。

それより「元を断つ」のが一番だ。

我が国の法に沿わないこれら電動自転車モドキ(つまりは電動バイク)の輸入を規制して、ちゃんと原付きナンバーを交付する業者のみに店頭で売らせるべきではないか。

この問題だが、そのうち、手を付けられないほどの大問題に至るのではないかと危惧している。

何しろ、自転車だけは信号を守らなくてオッケー、と信じ込んでいる連中があまた存在する(事実だ!!)おそろしい国なのだから。

今のうちだと思うのですなあ。