すでに電気街という名を返上して風俗街と名乗ったほうが良い秋葉原であるが(なんということだ!)若かりし頃はアキバに行くしか趣味がなかったので、今でもアキバのショップ情報はチェックしている。
当時は、アキバに行くといえば、電気屋をひやかすか、パソコンパーツショップを回ることであった。windows95が発売されてから、ずっと自宅PCは自作で済ませている。
最近では、自作するよりもメーカー品のほうが安いのであるが。。。
2023年もさっそく年始の商戦が始まっているのだが、ここのところの円安が響いて、さぞパーツの価格も上がっているだろう、、、と思ったら逆。
なんと、どの部品も底値というべき状況である。
理由はただひとつ、売れないから。
何も日本に限ったわけでもなく、世界的にそうらしい。
理由は色々あって、まずコロナでのリモート特需が終わったこと。人々は、PCよりも他のものにおカネを使いはじめた。
さらに、スマホの普及で、なんでもスマホで済ませてしまう人が増えた。
コンテンツを「消費」するだけなら、スマホで十分である。
PCが必要なのは、コンテンツを作るときで、プログラミングはもちろん、こんなブログだってPCでキーボードを叩いたほうが早い。
多くの人は、何もコンテンツを作りたいわけではなかった。消費すれば、それで満足なのだ。
昔話で恐縮だが、PCが出現したときは「自由」がその大きな存在価値だった。
それまでのコンピュータは、大きな会社が時間貸しで貸していた。当然、そこでやることは全て事前に綿密に決められたことだけで、すべて企業ベースだった。
それがPCの出現で、個人が自分で自由に使えるコンピュータができる、という夢のような「自由」が生まれた。その感覚は圧倒的だった。
しかし、今の人は、もうPCに自由を感じることはないんだろうなあ。
PC不況は、実はPCの「終わりの時代」が到来する始まりかもしれない。
しかし、みんなが消費ばかりする世の中、それでいいのかな、とは思う。
私は、たぶん、PCを手放すことはないでしょう。
安くなっているし、そろそろ、自宅PCはパーツを取り替えて、少しは快適動作にしてみようかなあ。