Single40'S diary

「40過ぎて独身で」と言ってる間にはや還暦のブログ

日本の縮図だ高速道路

高速道路ですが、はたまた無料化が遠のいたようです。まさに動くゴールポスト。まるで、どこかの国みたいな(笑)。ほんとに日本人がやってるのかな(苦笑)と思ったのですが、、、これ、よく考えてみると、まさに今の日本の縮図かもしれん、と。

 

もともとは、吉田内閣時代に(!)ゆくゆくはドイツのアウトバーンのように無料化、という話ではじまったわけですね。有料化は当面の間で、25年後には建設費の償還が終わるから、そこで無料に、、、という話でした。

ところが、それからさらにあっちこっちで高速道路が建設されて財源が足りないというので、2065年まで有料期間を延長。これ、例の民主党時代にさんざん問題になった話でもありました。償還のおわった道路から無料化しろ、東名も名神も無料にしろという話が出たわけですが、これをやると、あとから作った道路は建設コストが高くなっているので、そのぶん料金が上がる、それは無理だという話になって「みーんな同じドンブリにカネを入れる」今までのやり方で延長となりました。

約束をあとになってひっくり返すのは、隣国だけの得意技ではないのであります。

 

そして、今回はその2065年をさらに50年延長し、2115年まで(!)有料化しようという話。

ま、賭けてもいいですが、2115年から無料になることはないでしょう。

誰か、この賭けに乗らないか?ま、誰も乗らないわね(笑)

2115年なんて、永遠に有料にしたいと言ってるのと変わらないですからね。

 

これは、まさに日本の縮図であろうと。

いったん、カネの流れる構図ができてしまうと、そこでメシを食っている人が集まる。そのうち、当初の話はどこへやら、その人達のメシのタネの確保が優先される。

平たく言えば「利権」なのですが、こうなると、この人達が政官に圧力をかける。

公団にはきっちり天下り官僚が送り込まれて、その人達が後輩に「わかってるな?なんとかしろ」というわけです。もちろん、後輩たちも、ゆくゆくは自分のメシのタネなので、断るわけはない。汗をかくわけです。

こうして、だんだん、ワケのわからんカネの流れは肥大化していき、決して細ることはない。当初は高速道路を無料化して、欧米に負けない交通の効率化を実現するという話はすっとんで、コストに追われた運送業者は下道をえんえんと走るわけです。

何も改革できない。まさに、日本の縮図でしょう!

 

間違いなく私達の世代が残した負の遺産だと思うのですが、若い世代が、こういうワケのわからん仕組みを温存しないことを希望するしかないようですね。。。