土曜日は曇の予報。先週は雨で動けなかったので、さっそく自転車で出かける。
しかし、雲行きは怪しい。
市川から国分川を北上し、五香についたあたりで小雨模様になった。
心が折れかけるが、幸い、すでに気温は高いので、我慢して走ることにした。
雨雲レーダーを見ると、千葉方面も雨、柏方面は大丈夫らしいので、さらに北上して手賀沼を目指すことにする。雨雲レーダーを見ながら雨の間隙を目指して走るという、行き当たりばったりの走行になった。
途中の逆井緑地で休憩して昼食にする。
この逆井緑地、はじめて来たのだが「こんなところに?」と思うような細い路地の奥の場所にあり、前面は広場と公園になっている。天候が悪いためか、誰もいない。
後ろは、鬱蒼とした小さな森になっている。
森の中を散策してみたが、さらに背面は私有地の森が続いていた。忽然と住宅開発から取り残された森という感じである。はっきり言えば木が生えているだけで、何もないわけで、近隣住民以外がわざわざ足を運ぶ理由がない。それ故に、こうして小さな森が残っているのであろう。こういう雰囲気が結構好きである。
そうこうするうちに、やや天候が回復。
また降り出さないうちに帰路につくことしたが、大津川に出る道が工事中。やむなく北上したら、いつか走った染井入洛である。谷津の雰囲気を楽しみながら、手賀沼まで出て、そこからいつもの大堀川、豊四季を経由して帰宅した。
だいたい80km。
自動車と違って、自転車は小さいものが見えるのが面白いのだけど、逆井緑地なんかはその典型だろう。
こんなところに、わざわざクルマで来る人はいない。駅からは遠い。
自転車でぶらつくから、こんな場所を見つけるのである。思えば、自転車に乗り始めた子供のころの「探検」に似ている。
そういう目線でものを見るのが面白いと、還暦の今でもずっと思っているのだ。