連日の猛暑を通り越して酷暑である。
もちろん、事務所はクーラーが効いているのだが、それでも、壁面や天井越しに熱気が忍び寄り、なんとなくこもってくるのだ。
これが毎日続くと、いつの間にか暑熱が体内にたまっていき、夏バテの要因になる。
ここは、ひとつ暑気払いをしてリフレッシュだ、と考えて、週末は隠れ家にいく。
岩牡蠣のでかいのにかぶりつき、夏らしく鱧などを照り焼きにして食った。
さらに、メニューをみると、はしりの新銀杏がでている。好物なので頼むことにしたが、面白いことに、隣にレギュラーメニューの銀杏もある。
そこで、両方頼んで食べ比べをしてみることにした。
食べ比べて驚いた。
これは、まったく別の食べ物である。レギュラーの銀杏も上物で、大粒でねっとりした歯ごたえがある。
しかし、新銀杏はさっぱりとしており、その一方で香りが高く、引き立つ。
普通の銀杏もうまいが、新銀杏の香りの高さにハマってしまい、もう一皿所望してしまった。銀杏の食べ過ぎは毒である。いかんと思ったが、止まらなかった。
そのほかには、冷やし鶏、小エビのかき揚げ、ポテトサラダにカニ載せ、甘長の味噌煮。締めは茶そばで、デザートに梅のまりも煮をもらった。青梅を甘いシロップで煮て、冷やしたもので、阿寒湖のまりもに似ている。今の季節に涼しい一品で好物である。
夏を忘れるには、秋の味を先取りして、、、というのが日本料理の考えかたである。
すっかり気分転換して店を出たら、夏の宵はまだねっとりと熱気が残っている。
暑気払いの効果も限界があるなあ、と。
クーラーつけて、涼しく寝るのが一番の対策のようであります。。。